Tyrese
超《イケテル》人だけど、心の柔らかい部分が残ってる
[2001/04/09]

歌手になる前にスーパーモデルとして活躍した彼だから、それをもって低く見られる事もあるとは思う。たまたま自分はそれ知らずに、イキナリビデオクリップを見たから、 そんな先入観と無縁だったけど。けど、そおいう先入観こそがR&Bの土台だと思うから。
ただ、アルバムを聴けばそんな先入観も吹っ飛ぶんじゃないかな。 ダンスもバックダンサーと同じ振り付けをこなし、ラップも自身でする。そして、そのどれもがサマになっているのは見事な限り。これらをUsherよりも余裕を持ってこなす所は憎らしい限り。良い歌の多い全方向アルバムに仕上がっていると思いマス 。色んな曲が多いけど、彼自身という事をもって統一感が保たれている所も見事なんじゃないかな。
ここまで非の打ち所が無いと、少しはアラを探したくなるけど、やっと見つかるのが歌が上手くは無いぐらい。けど


それを直球勝負で、"いさぎよい涼やかさ"を醸し出してるから脱帽状態だね
色んな面を含めてもいい男だと思う。 何よりも、スレてない。そう確信させるモノを提示してくる。歌い方にある僅かな"つたなさ"までがウリになるから。1番らしさがでてるのは"Lately"だと思う。 「最近お前に「愛してる」って言ったっけ?」がサビの曲って、滅多に無い。

「愛してる」という言葉を相手の視線上で持ちだすのは珍しい気がする
というか、この台詞は一歩間違えるとかなりアウトだけど、それが無いんだよね、彼は。
”tell me,tell me”も「ドキドキして君に声がかけれないよ」って青い事を言ってるが、それを歌いきる姿がピッタシなスーパーモデルなんてそうざらにいないんじゃないかな

実は自分は"Taste my love"のアホ臭いサビが好きなんだよね「キャンディーよりも蜂蜜よりも砂糖よりも 俺はSweetだぜ」って、これぞR&B、やっぱこのノリでしょう。それがディープを向いて歌いこまれるのが彼の良さかな。
2ndのコンセプトがまた気に入った。

"2000Watts"
ロス暴動は確かにテレビで見ても幼な心にも衝撃だったが、 最も激しい地区だったというのが、彼の涼やかさを作ってる。それをあえて取り上げる方向性は表現者として大成するね。そう思うな。もう一段階ウリに行けたのに、、、そっちに行くとは思わなかった。

しかしもう2001年 このコンセプトと売れる要素の両立は彼をもってしても難しいだろうとは思う。
ただ、方針転換だけは無しにして欲しいです。
次回作

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