Tommy Sims | |
自身が《怒ってる》事に対して《怒ってる》バラード | |
[2001/04/08]
反言及的な概念は現実として有りえないとしても。 どうしてもと言われれば、「恋に恋してるうら若き娘」位かな。それ以外ってホントにない。 何よりもこういうのは逆さにしても、何も出てこない。 恋に恋するぐらいあどけなさで済んでも、こっち方は、、、哀しいな としか言えない、よ。 哲章氏のHPでジャケ見て、即買い状態。HMVで取り寄せる事に。けど、期待は裏切らなかった。 と言うよりもそれ以上だった。最近、裏方の人に引き寄せられるモノを感じているけど、 これには、そんな気持ちは黙らされたな。そんな軽い気持ちで聞けないよ。 上手く言えない。何かいいたいのだけど、何も言えない。ただ8分以上黙って聞くしかない。久々に後頭部をハンマーでぶん殴られた気がする。 R Kellyは4thで書いてた。「悩み苦しむその深さが、成功の大きさを決定する」 ウソじゃん。それってウソじゃん。この世はそおいう風に出来てないじゃん。 って自分も逃げたくなってくる。 売れなくなる程に、いい曲を書き、そして余計売れ無くなる。なんていうループが存在している という事なのだろうか? 不器用さと頑固さと真摯な態度が交じり合って、次ぎの無い完結した世界が出来あがってる。一部の人に訴えかける その強さと彼の達成感には共感できるけど、これはイイ事なのだろうか? もちろんながら、そんな曲のみって訳じゃないよ。"Summer"はかなり寛いだ曲になってるし、 "Write on this Way"も"Comin' Home"も親しみ易い。 それに"When You Go"はホントに名曲だと思う。よばれて一緒に歌ってるシンガーが これほど嬉しそうなのも他に無い。これは断言できる。 全体としてライター然ってのは分る。けど、だからこそって思う。 差し出してくれる曲があるとして、マス的に汲んでくれる方向性が有るとして、、、 そんなのイラナイな。純粋に、そう思う。脇の下くすぐられても、それだけじゃん。 気持ち悪くは無いけれど、それが欲しい訳じゃない。 人には色んなタイプが有り、それぞれの立脚点が有り、譲れない面が有り、核が有るとして、 、、 欲しいのは、自身を突き詰める事だけで、同じ震えを共有できればそれでいいと思う。 自分はリスナーだからそれのみでいいとしても、アーティストはどうなんだろう? R Kellyの4thや5thは、確かに、あれがデビューアルバムならこんなに売れないと思う。 彼には1stや2ndがあるからこそ、あれだけ人がついてくるのだと思う。 Eroが売れるとした時に、この人はそれがどうしても出来ないだろう。 自身を切り売りしている感覚になっちゃうと思う R Kellyは遣り繰りつけてた。 って、今、そう思う。 色々苦労しながらも、何処かに場所を見つけて。 だからといって、彼を「狭い」といっていいのだろうか。 例え"深さ"があるのだとしても、それだけじゃ何処にも行けないのだと、、、 そこに浸れば、彼なりの寛ぎが有り、おかしみが有り、ボケてる面があるのだとしても。 そこまでの距離って、実は凄く大事なのかも、、、 ってやっと最近思ってる。 |
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[補足] 自己言及的→自分自身について メタな概念→例えば文における文字色やサイズ情報のこと 反言及的な概念→「恋に恋してない」「許してる事に許してない」とか |
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つづき |