Toshi Kubota
"sunshine moonlight"
恋愛フェーズで見ればNothing but a Loveよりも傑作です
[2002/05/19]

このアルバムが全米デビュー作なんだよね。「発音が下手」とか酷評されていたけど・・・。本アルバムは自作曲が大半という事で、そこまで興味は無かった。けど、本作を中古屋で見つけたらすかさず買ってしまった。それぐらいNothing but Your Loveを気に入ってるから。本作を真面目に聴いて見ると、かなり傑作だと分った。特に、

歌唱力という点でみれば文句無し
Nothing but Your Loveで伸びたかと思っていたけど、歌唱力という点ではこのアルバムの時点で抜群に上手いと思う。他の日本人男性と比べて飛び抜けてる。テンポのある曲も収められていて、ドライブで流すのも悪くない。Nothing but your loveは純度が高すぎる分だけ、普段に流すならこっちのアルバムの方が良いと思う。確かに有名プロデューサーがついたNothing but your loveに比べると歌事態の良さで一段劣るのは否めないが、十分買うに値すると思いマス。

そもそも発音なんて昔からウエイト低いしね。ネイティブじゃないのだからある線以上はしょうがないと思うし、同じ日本人が発音の面で文句を言っているから、いつまでたってもジャパニーズ・イングリッシュが肩身が狭いのだと思った。

そんな事よりもアルバム全体として気負い過ぎてる面が無くて、寛ぎながら聴けるのも素晴らしい。Caron Wheelerとのデュエット"just the two of us"とかイイ曲です。"Angel"とかも。自作曲がメインながらも、かなり傑作だと思います。恋愛系なら本作が一番良い。歌手以外の久保田の能力がダイレクトに伝わってくる。
特にその中でも、

My Love(6 to 8) と oh honey はかなりイイ
Nothing but your loveに納められた曲はどんなフェーズを歌っても悲しみ直前の覚悟が曲を包んでいて、どうしても恋愛というフェーズに収まりきらない点があった。自分はそれを魅力と受けとめるけど、女性が聴いても男の背中しか浮かんで来ない面はあると思ったりもする。それに比べて、この2曲はダイレクトにイイ曲。個人的に緑ランクにしたくなる恋愛曲が多い。

久保田のリアルな恋愛感情がストレートの表現されていると思う。ファンならNothing but your loveだけでなく、本作も必須です。


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