Rhona
"Rhona"
らしさがポンポン手に入る訳じゃないのは分るけど、、、枠からはみ出てない
[2001/09]

ロドニー・ジャーキンス(以下RJ)が主催するレーベルから初のアーティストであり、「第2のWhitney」になるべくデビューしたRhona。日本語盤では松尾潔氏が熱のこもったレビューをしていたのが印象的。もともと子役出身らしいが、アメリカ音楽業界では、アイドルというだけで歌手デビュー出来る程甘くないのは周知の通り。このRhonaも確かに歌える。それはアルバム全体から受ける。《泣き》は少ないが、《Phat》さは十分あると思う。けどね ってどうしても感じる。

確かにシングルカットのStahisfiedはキャッチ-なミドルで出来もいい。RJが惚れこむのも良く分る。実際、二人で写っている写真を見る限り、公だけでなく私の間柄でもあるような気がする。まあ、Rhonaも目鼻のくっきりした顔しているし、RJは太めの割には中々カッコいい。けど、彼はまだ22かそこらなんだよね。その歳で第一線のプロデューサーに名前を連ねているのはホントに大した人です。MaryJの3rdは好きだしね。師匠のTeddyは相変わらずオコチャマFaceだが(それはそれでナイス)、RJの目つきはもうちょっと奥が有りそうで、今後も期待はしているんだが。

アイドルとしてネクストレベルに進む為にも成功を要求されてるらしいが、いっちゃ悪いけど、プロデューサーにインスピュレーションを与えれる何かが無い。ホント何かが足らない。もし次回作でRJと袂を分かれたら、大丈夫なんだろうか、、、と心配してしまう。プロデューサーにとって料理しがいのある材料が無いんだよなぁ。Rhonaがいい娘ってのは聞いてりゃ分かるんだが、いい子過ぎて詰まらない。あくまでRJが提供する曲の中で枠をはみ出ずにっている。それがなぁ、、、お互いのプライドも含めて満たされる二人の間柄のような気もするけど、どうなるんだろうなぁ。未だそんな記事は見た事無いけど、この二人は絶対付き合ってると思う。

「Rhonaの次回作なら、誰がプロデュースしようとも買う」と言い切るだけのファンをどれだけ掴まえれたのかな。個人的にはそう思えない。裏からRJを見るには悪くないとは密かに思うけど。今回は小奇麗にまとまりすぎて、RhonaとしてもRJとしても裂け目が見えない。このノリで2ndなら絶対にそれで終わりだね。人は2作も待ってくれないぜ。

そこそこ歌えてる。少なくとも子役出身というのが悪い位には。けど、同じ子役出身のRahassan Pattersonと比べても、それこそBrandyと比べても足りないんだよ。その割に曲も歌もそこそこのレベルだから、なんだか聴いてて混乱してくる。。Brandyには明確なガッツがあるから、個人的には肌に合わないが認めてる。Rhonaは声の表情がアルバム全体で殆ど同じなんだよね。バックの音もミドルが多くて似通った曲が多い。

子役出身アイドルと有名プロデューサーのタッグってのはこんな風になってしまうのか、、と感じる。RJもTimやMissyと比べると底が浅い気もする。「若い頃の苦労は買ってでもしろ」とは言えないが、Devanteの下で苦労した彼らに比べるとね。+αをアーティストに与えれてない。自身が特徴のあるアーティストならRJのプロデュースもイケテルんだが。

この後二人が、くっついたり離れたり喧嘩したり仲直りしながら、お互い高め合うことを望む。

だけど、Rhonaは2作目を作れるのだろうか。
点数つけると余りに低くなりそうなんで、本作はパスさせてください。


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