O'jays
"For the Love..."
この温もりを感じさせる声
[2001/11]

O'Jaysは以前に中古でBestを買いました。基本的に、大御所に対しては「中古屋で見かけたら買う」というスタンスなので。CBS Special Productと書いてある10曲入りのアルバムです。

けど、Bestといってもレコード会社の思惑もあるしなぁ、、どうしても曲間の連結は弱くなるしね。もちろんアーティストという統一感があるけど、そもそもアーティストを知らないもんなぁ。だから、「いきなりBestを買うと、迷う事が多い」というのは今までの実感です。

Isleyの所でも書いたけど、「大御所を聴くのは難しい」と思って、どうしても先送りしてきた今までだけど、今年はホントにイイ作品が多いと思う。「大御所も新作頑張ってください」というのが、自分の中での解答になりつつある今日この頃ですw




このアルバムは曲の選択に悩む。どの曲れも出来がいいから。点数つけたら全部10点の120点かなぁ、、、それ位の出来です。だから、最終的に個人的好みが顔を見せる結果になると思う。普通のアルバムは、その前に曲の良し悪しで決まってしまうんだけどね。

そんな中で、暗めの曲が好きなP2S2H2としては3曲目のDon't Break My Heartですね。Dave Hollisterの1stに近いと思う。こんなテイストの曲を気に入れば、彼のアルバムも気に入ると思う。普通は選ばれない曲だが、こんな手触りが好きなんだよなぁ。

2曲目だけはハフが手掛けているけど、これはナイス。彼のプロデュース幅は狭いと思っていた最近なので、見直しました。やっぱり、色んなタイプのアーティストと組むのが大切だと実感してます。5曲目のバックコーラスとか妙に好きだなぁと思う。4曲目がイイというのは良く分るんだが。

《寛ぎ》好きのP2S2H2としては、6曲目のI'm Ready Nowも取り上げます。彼らのBestよりも、こっちの声の方が、より温もりを感じさせると思う。


これが年齢を重ねるという事か
かなり歳をとるのが嫌いな自分だけど、(というか丸くなるのが嫌いなのかな?)、この手触りは40歳び想像図に登録したいです。R&Bに歴史がある事は、やっぱり大事だなぁ、、、「あの時の自分の選択は良かった」と再び思わせるだけのアルバムです。

7曲目も「中テムポでロックするファンク(7)はスタックス=ハイ様式」と哲章氏が書いていらっしゃるが、なるほど勉強させて頂いてます。オーガニック・ソウルは、すみません初めて聞きました。けど、確かにオーガニックと形容されるのは、実感として良く分る。このアルバムのおかげで自分のR&Bの世界が広がったと思える。

9曲目も女声の入り方が色気があるし、バックの音もテンポがあるし、アルバムの幅としても文句無い。かつ、全てに統一感があるからなぁ、、、

11曲目はホント黄金曲です。下手な誉め言葉を付けたくないので、これで終わり。
12曲目はシークレットなのか、クレジットは無いけれど、いい曲です。これが1番キャッチ-かな?



音楽に「温もり」なんていらないというオコチャマ以外は、皆に進めれるアルバムです。まあ、20歳以下はもっとスパイス効いてる音楽聞く方が健全?のような気もするけど。

このアルバムのおかげで、30歳以降の指針がやっと出来たと思う。聴きつづけるべきアルバムが見つかるっていうのは、人生における幸せの一つだと思う。

もちろん、このアルバムはヘビロテAランクです。
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