Ginuwine...
"the Bachelor"
からみつく 《妖花》
[2003/08/17]

2003年の今となっては、人気も後退しちゃったのかな。けどデビュー当初は本当に凄かったらしい。私は同時代的に聴いてないので、当時の本作の衝撃度は分からないのですが、、、AALIYAHと同じくティンバラント・クルーの切り込み隊長。軽めの声とマスクの良さはアイドル級だと思う。悪く言えば人寄せパンダかなw 2作目のエロ過ぎる口元がイヤで、今まで耳にしたことはあってもアルバムは持ってなかった。今回、この処女作を中古で買ったけど、シングルカット以外の曲も良かったです。

AALIYAHの2作目はTim達以外にも沢山のプロデューサが曲を提供しているが、本作の方はTim達で固められているので、初期のTimbalandを知るにはナイスだと思う。このジャケの通り、どことなくメランコリックな雰囲気が漂っているから。
もともとダンスは激上手いんだよね。マイケルジャクソンの流れる体液のようなダンスを継いだのはGinuwineだと思ってます。90年代中盤以降のPVは、皆そこそこのレベルになっているけれど、マイケルのあの滑らかさは努力だけじゃ到達出来ない気がする。そんな意味ではダンサーとしてのGinuwineはTOPクラスだと思ってます。(逆にAALIYAHは改善されてきたとはいえ、もったい動きをするから、モニカ並かも。モニカみたいに「もうダンスはパス 」って言わないのは流石だと思う)

そんな彼の処女作だけど、本人の良さが出てると思う。妖しさが上手く出ているのが一番かな。「人寄せパンダ」と言ったけど、ここまでのレベルなら偉大です。ティンバラント・クルーの中での功績は高いと思う。全員が独り立ちしなくちゃいけない訳でもないしさ。だって、そんなことを言ったら、月の存在理由が無くなってしまう気もするから。

Timbalandを太陽とすれば、妖しく輝く月のようなGinuwine
そんなGinuwineの良さはジャケ通り本作でこそ味わえると思う。2:Ponyは当然として、3:Tell Me Do U Wannaとかジャケの色合いと同じだと思う。そもそも歌手名が「Ginuwine...」だもんなぁ。ここら辺も彼自身の決定事項だと思うや。6:Lonely Dazeや8:Only When Ur Lonelyも本作らしい手触りだと思う。8曲目はタイトル通りで、Ginuwineにしては優しげな声だから注目してます。Timbalandっぽくて好きなのが9:I'll Do Anything/I'm Sorryです。このフェーズの割には後悔を感じないから、この時までにGinuwineはちゃんとした後悔を体験してなかったのだろうw

一番気に入ったのが10:World is So Coldです。若い時じゃないと出ない感覚だと思うな。Ginuwineがティンバラント達といつ一緒になったのかは知らないです。TimやMissyのような苦労人さを感じないから、デバンテの後からかな、、、 ただ、このWorld is So ColdはGinuwine本人の切実感だと思う。後ろの方で吼えてる声を追っかけていくと、そんな気がした。自分が女だったら此処から攻めるかな(オイオイw 
12:G.Thangは確かにMissyらしいネ。


ってエロ顔エロ顔言ってるけど、ネガティブに思っている訳じゃないです。エロ顔は必須だと思ってます。ただ、あのジャケは「瞳が笑ってない」。だから完全にアウトです。馬鹿だなぁ、エロい口元と幼っぽい瞳が出来れば、「YesかNoかどっちやん!」ってつっこみたくなるような、ちょっと恥ずかしがった相手の表情が見れるのにネ

とまあアホは置いておいて、Ginuwineには8、10曲目の方向性を伸ばして欲しかったなぁ・・・ そんな意味では2作目は気長に中古待ちです
 



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