desthiny's child
"the writing's on the walll"
若い娘特有の隙が、最後の隠し味
[2002/05/25]

とかなんとか言うとオヤジ状態なのだが、最終的にはこれが素直な感想。若い娘がどれだけトンがっても、背中に張りつくような隙があると思う。その面までも素直に表現されているのが、最終的に大ヒットした理由だと思った。そりゃもちろんビヨンセのペルソナが浮き上がらない程の攻撃的な音と歌詞こそが最大の要因。だけど、1stの可愛いだけが取り柄から、一気にスターダムに描け上がったこと。それはガンガンに攻撃的な面を表現したからこそ生まれた、裏打ちにあるだからだと思う。それ位に15曲目のOutroは気に入った。ビヨンセを見直したなぁ、ホント。

濃くなった化粧が示すように、今はこの微妙な裏打ちを表現できないと思う。若い娘特有の隙を厚化粧で隠した後では、ノレてもそれだけで終ってしまう世界が始まる気もするや。そしたら、どんなタイプの男性でも最終的に不快感を与えないような絶妙な作品は無理だろうなぁ。

最近、それぞれのソロ活動も開始したけど、やっと安定した3人目のミッシェルを最初に持ってくるのにはびっくりした。微妙に顔がモニカに似ているジャケットの気もするけど、ゴスペル志向という事で興味はあります。そのうち中古屋で見つけたら買うかも。

個人的にUPで1番気に入ったのはHey Ladiesです。もちろんBills,Bills,BillsやJumpin,JumpinやSay My Nameはカラオケにもある位の大ヒットなのだが、この曲のバックのビートはかなりスキです。その後の10曲目のIf You LeaveもNextとデュエットの曲でかなり気に入りました。Nextのデュエットとしてもかなりイイ曲だと思う。ここら辺のラインもこの時期のビヨンセだからこそ出せると思う。行き過ぎた今としては、後戻りする性格でもないだろうから墜落しか待ってないと思う。その後のビヨンセが何を歌うかはかなり興味がある。

13:She Can't Love Youから最後までの曲が結構聴かせる。このアルバムを1番気に入った理由がここら辺のフェーズ。今なら単なる埋め曲になる気もしちゃうが、この時期だからこその背中を思わせる。素直に歌うとこのフェーズになって、、ノリ・跳ねを入れると有名曲になる。ということで、彼女達のグラデーションがフルスケールで表現されてる。そのうち、ここら辺の曲をピックアップしてデスチャと思わせない編集盤でも作ろうかな?

ということで、「デスチャは合わない」という男性にもお勧めです。
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