Brownstone
"From the Bottom Up"
この淡さなら文句無し
[2001/11/11]

鈴木啓志氏のあの本で大々的に取り上げられている彼女ら。確かにコーラスが作りだすGroove感は文句無い。そんな意味でも2作目の[Still Climbing]は気に入ったし、Favコーナーにももちろん登録してた。けどあそこに書いたように、押し気マンマンのコーラスワークに1歩引いてて、処女作である本作を聴くのは伸ばし伸ばしになってました。最近たまたま中古屋で見つけたので買ったみたら、期待してた以上に良かったです。

アルバム・コーナーの点数ランクでも「ガンガン・コーラスを考えれば妥当。確かに女性グループでは1番歌える。ただ、淡い色気も欲しかったなぁ、、少し」と書いていますが、さすが処女作。色々な方向性が詰まってるのが処女作の良さだと再認識。

2曲目のGrapevyneから独特のコーラスワークが味わえる。これが2作目で全開となったのか、、、と納得するしね。何よりも気に入ったのが5曲目のI Can't Tell You Why。めちゃくちゃイイです、この曲は。

Brownstoneにいじらしさとは・・・
これが欲しかった。純粋にこれが欲しかった。これが無いと本気のファンにはなれません。これで文句無し。久々に踊りたくなってくる哀愁感のあるSlowだなぁ、ホント。タイトルから女性の心情が出てるよね。やっぱり女性はこうじゃなくちゃw これを正面から聞かされた日には「俺だって毎晩 Baby Baby 言ってるだろ」と言いたくなるのは間違い無い。隣で聞かせられた日には「あんな奴とっとと忘れさせてやるよ or 俺が1度問い詰めてやるよ」という気分になること間違い無し。この曲を聴きながらそう思った貴方は、もうかなりのR&Bライフっすねw

やっぱり長い前置きの曲ほど、気合入れて聴かなくちゃ
これはコンセンサスでしょう。 やっぱりアーティストも思い入れのある曲程、前置きも長くなってしまうというもの。それを聴き込まずして「自分はこっちが好きなんだ」なんてファンとして間違ってますねw アーティストがどうしても前置きしてしまう曲を1番気に入ったら、ファンとして胸晴れるなぁ、ホント。

皆さんに「踊りたくなってくる哀愁感」って伝わるかな? 極稀にそんなテイストの曲があるんだよねー。とにかく、哀愁感があって、そして踊りたくなってくる。曲の後半で男声が入るけど、気分的にはそんな感じっすね。という事で、そのうちこのフレーズはナイス・フレーズ集に追加ですね。


もちろんそれ以外の曲もナイス。アルバム全体を通して聴けるのは間違い無い。2作目から買って、1歩引いてしまった人も、勇気を出してこの処女作を買ってください。実際、入口としては両者ともありだと思う。それ位の1stです。最後の曲も締めとしてイイ出来だしね。

唯一の残念な事と言えば、彼女らが解散してしまった事ですね、、、
せっかくマイケルジャクソンの新作の出来も良くて、次ぎにBrownstoneの3作目だと思ってたのになぁ。MJJレーベルは、男性グループはMen Of Visionに、女性グループはBrownstoneと通がうなるグループを抱えていたのになぁ、、、全くキーナがソロでロック色の強いアルバムを出したから、それぞれがソロ活動か、、、まあ確かに皆歌えるんだが。特にNicciのファンの私としてはソロアルバム待ち望んでます。


このアルバムを聴いて、2つ持つ事の大切さが身に染みた。いつもI Can'tばっかり言ってる女性は2作目を、いつもI Canばっかり言ってる女性は1作目を聴き込みましょうw この二枚が生みだす幅があれば、確実に男は落ちるハズ。それ位にガンガンコーラスとI Can't Tell You Whyは強力。
[2002/02/15]

やっぱり、何がいいって、I Can't tell you Whyの出だしの
Sometimes I wonder What I would do Without you in my life
At night I wake up And all I see is your face 
I know we have problems But I still can’t walk away
And all I want you to do
Is tell me why Cuz I can’t live without you Tell me why

この語りでしょう。

こんな時はたまにあります。夜中にフット起きちゃって、ずっと相手の寝顔を眺めながら考えこんじゃう時は。なのに男ってのは、次ぎの朝に魅力零の寝ぼけた顔で起きたと思ったら、決意を溜めた相手の前で、「お、なんだ早く起きてるのか。最近忙しくて疲れてるって言ってるくせに。まったく早く起きたらなら飯でも作っとけ」と、どうしようもない事をいう生き物なんだよなぁ、、ホント。その瞬間にぶち切れる事を本HPとしてはお勧め。男性陣は口が裂けてもこんな事を言わないように、この曲を死ぬ気で聴きましょう。それくらいの切なさです。

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