Kelly Price | |
Negativeを突き詰めた Positiveさ | |
[2001/05/03]
彼女はやっぱり1stでしょ。周囲を無視した完成度があるから。 彼女はこれを発売されるにあたって、どれぐらい売れる事を考えたのかな? マライアのバックボーカルで日本にも来たというキャリアを誇るらしいが、 このアルバムのみで退場という予想はどれ位していたのだろうね。 それとも一般的な女性歌手のアンチテーゼとして狙っていたのかな。 あまりにぶっ飛んだ作りだからいろいろ下世話な事を考えてしまうけど、 それを吹き飛ばす完成度がある作品になっている。 零から構築したplaceの中を、彼女は自由に泳ぎまわっているようで 、、、 このアルバムは普段何気なく聴くには重い作り。周囲に貸しても「この作品は普通の日じゃ流せないよ」と良く言われた。だけど、彼女の構築した空間は決して独り善がりなものではない。それよりも、、誰よりも、、ゼロの地点から作り上げている。 普通の視点じゃ片手でダメダメっていうような地点に自分のplaceを見事に作っている。何よりも大前提として自己への客観視が土台にあるっから。 けど、、、最近 私思うんですが、1st以降、少しそれが薄れてきたような、、、気もしてます。そこがちょっと寂しいとは思う。どっかのインタビューで「Sisqoのように見習いたい」と言っていたけど、あれも犠牲は多いよ。それに万人受けするには、 やっぱマライアぐらいは美人じゃないと・・・と考えてしまう。。。 「これだけいいアルバムを作っているのだから、とやかく考えないでそのラインを保ちつづければ、きっとファンも増えると思うよ」 という希望的な発言は小学生までなのかな。 それにしてもDaronはこのデュエット"You Complete me"で余計気に入った。 彼女の構築した世界というものを隅々まで分ってる事が伝わってくる。彼は112が解散しても独り立ち出来るね。 『6B鉛筆のような黒くて太い彼女の歌は本当の黒人音楽ファンしかついてこれない。 そこがたまらない』 (細部は違うかも、)雑誌に載っていたけど、すごい名文句だった。この一言が全てを表しているよね。 2作目はそれを緩和する方向に行った気もして、少し今後が心配ですが、自己の規定されたベースは頑強だから大丈夫だと思ってます。やっぱり"Friend of Mine"な女の子に1番お勧めだと思う。 これだけの音楽の才能を与えられた彼女が、ここまで突き詰めたからこそ、 自身に近い人をこれだけ救える。 「K-ciとG LevertがKelly Priceをめぐって恋の鞘当をした」というニュースは本当かな。 ちょびっと今後が心配かも。 |