Monica

  98 Monica  "Miss Thang"
(1995年)
<A rank>
・before you walk out of,,[S]
・why i love you so much [S]

・angel [M]
・now i'm gone [S]
・let's straighten it ou [S]
・Like this and Like that [M]
・with you [S]

<B rank>
・miss thang [M]
・never can say goodbye [s]
・don't take it personal [S]
・get down [SM]

<C rank>
[2001/11]

1:Miss thangからファットな歌い方を披露する彼女。素で振舞う自由っぽさが魅力的。実際、AALITYAHやBrandyの1stと較べても、本作が1番自由に自己を表現してる。何も狙ってないのに、一つの魅力として完成されている。素でめちゃ上手い娘が素で歌うとこんなアルバムになる気がします。若い頃から美人を狙うより、こっちの方がいいでしょう。Don't take,,のビデオクリップに出演してた少年達のMonicaを見る視線が印象的だった。 

南部を感じさせるMiddleがたまらない。実際、AALIYAHの1stでR&Bにハマッタ宇多田らしいが、歌手のタイプとしては間違い無くMonicaに近い。けど、このレベルを出した事は無いと思っちゃう。まずはこのアドリブUhhhを身につけなくちゃね。けど、その前にもうそんな歳でも無くなったけど。このアドリブが深化しなかったのが、今のMonicaの位置だと思う。1stを聴く度に、これが最高傑作だとしたらかなりのショックだと思って暗澹たる気持ちになる。

アルバム前半のMiddleにハマらなかったら、本当のMonicaファンじゃないね。誰でもそこそこ聴ける2作目なんて無視するように。 あのアルバムにMonicaが歌う必然性はない。けどこの1stにはある。それだけの独自性をデビュー作で見せつけたのが凄い。このアルバムはどの曲を選んでもカバーしにくいと思うから。

Middleの傑作が7:angelだね。バックの音が有ってるし、何より所々Affuuがいい。Monicaの女っぽさの芽が見えて、そんな素直さもタマラナイかも(笑

8:interludeが後半のレベルの高さを示してる。Usherとのデュエット10:let's straighten,,,も二人の息があっててナイス。二人とも上手いしね。Usherのおちゃらけさが隠れてるのがポイント。Usherファンもチェックです。Usherの今の役柄も嫌いじゃないけど、同時にこっちも伸ばして欲しい。

11:before you walk out of my lifeはホント名曲。この時期のMonicaの魅力が100%詰まってる。もし二十歳以上がカバーしたら、その時点で墳飯もの。もし二十歳以下でパーフェクトにカバーする歌手が今後生まれるのだとしたら、ぜひその歳まで生きていたいと思う。これを聴く度に、やっぱりMonicaの最高傑作は1stかもしれないと思ってしまうのが哀しい。13:why i love you so muchもそれに負けないレベルです。


自分に息子が出来て、中坊くらいで彼女と付き合ったら、「お父さんも応援してるぞぉ。このアルバムでも聴いてしっかり頑張りなさい」とかいいそうだなぁ。それ位の傑作です。


  37 Monica  "the boy is mine"
(1998年)
<A rank>
・Misty Blue [S]
・the boy is mine [M]
・take him back [S]
<B rank>
・the first night [U]

<C rank>
[2001/11]

確かにR&Bの入口としてはそこそこかもしないとは思わない事はない。けど、個人的に嫌い。彷徨ってると思う。どれくらい元アリスタ社長Davisの意向があるのかは知れないけど、本人の志向性と合ってない。

1stは出来が良かったけど、中学になった程度に恋愛歌で本気は無理。だから、モニカはまだ最高傑作を作ってない。それはR&Bの損失だと思うな。the boy is mineは3者がきっちり仕事をしたとは思うが、歌としては名曲では無い。本作の発売頃は、モニカのビデオクリップをやっと見れたのを喜ぶのか、この方向性に納得できないというべきか、かなり混乱してた。今になると「納得できない」が結論。

ring,,,はメロディーラインがヘボイ。そこそこHitしてたthe First Nightもかなりなぁ、、、Misty Blueは丁度MaryJ.とカバーが重なったけど、モニカの方が歌は上手い。この曲の存在で、みんな今回は待つ気になったとは思う。けど、これ以上に歌の上手さに逃げないで欲しい。

「次ぎは失敗できない」というのはモニカを含めた全てのスタッフが実感してるんじゃないかな。今はプロデューサーにインスピュレーションも与えられないし、ヘボイ曲を救えるだけの声の表情もない。そのくせ変に上手くて、余計チグハグ感が漂っていると思う。


久々の激低い点だけど、まあこんなもんでしょう。POPSとしてはそこそこ聞けるけど、誰も責任をとってないと思う。


  67 Monica "All Eyez on Me"
(2002年)
<A rank>

・I wrote this song [M]
・What hurts the most [S]
・Breaks my heart [MS]
・U shuld've Know [S]
・Serchin' [S]
・Just Another Girl [M]

<B rank>
・I'm Back [M]

<C rank>
[2003/03]

アルバムのどの角度からも「ファットさ」が伺えるのはナイス。彼女自身にとっても色々あったと思うが、一つのいいアルバムとして仕上がってる。「ジャケットの中の写真の表情は全て酷い」事実が示す通り、傑作ではない。けど、Monicaの歩みが正しい形になった事を素直に祝福してます。

U Shuld've Knownから彼女自身の歩みが見える。自身の人生のコントロールを外野からもぎ取る意思が全面に来てる。アホ男を更正させるだけの力強さが最高。捨てられた後も引きずりまくるだろう彼の姿が浮かんでくるから。

3:の相変わらずのデュプリはパスなんです。4:I wrote this songが本人も言う通りの重心。本曲を納めるためのアルバムといっても過言ではない。Latelyコーナーでは、「男の屑」と言っているが、Monicaは本当に好きだったのだろう。やっと作れた曲がこのタイプってのがそれを示してる。悲しみよりも前に歩かなくちゃっていう気持ちを伝える姿が痛ましい。

Breaks my heartを作ったSoulShock&Karlinは次回作も任されるだろう。Monicaがタッグを組むべきプロデューサは彼らだと思ってます。以前から彼らのファンとしては、この曲はまだまだじゃないかな。もっと行けると思うから。Ain't Gonna Cry,,,は曲がうーん、いい方向性なのだが・・・。それはIf U were the girlも同様。プロデューサを変えるべきだね。

暗い曲が多いアルバムの中で、What hurts the mostは光に満ちてる。どんなことが起こっても、暗さだけしか取り出せないなら道半ば。その点で、彼女は確実に人生の糧にしてる。「潜った果ての光」セレクト集でも作った日には真っ先にチョイス。続くSerchin'も、神への言葉がダイレクトに伝わるのがナイス。

全体として、Monicaのやりたいことの半分くらいしか達成できてないアルバム。歌う内容の決定権は持っているが、プロデューサや歌を選ぶ決定権はまだ無いのだろうね。
そんな高くない点になったが、Monicaのポテンシャルからすれば妥当だと思います。それはこのファッションも。ファッションリーダの一人と言われてるらしいが、全く、、、、どうみても服に着られているじゃん。Soulの女王はファッションもかしづかせるべき。

ファッションなんてのは、「囚人服を着せられたら、きっと心まで染まるのだろうな」と実感した後じゃないと、話にならないと思うぞ。基本的に不器用な女なんだから、器用なフリはしない方がイイと思ってる。


  81 Monica "After the Storm"
(2003年)
<A rank>

・I wrote this song [M]
・Go to Bed Mad [S]
・What hurts the most [S]
・Breaks My Heart [MS]
・U shuld've Know Better[S]
・Don't Gotta Go Home [MS]

<B rank>
・Get It Off [MU]
・So Gone [M]
・Knock Knock [S]

<C rank>
[2003/03]

"All Eyes On Me"の日本先行発売の後に、本国盤は伸ばし伸ばしになってたけど、まさかタイトルから変えてくるのはびっくり。アルバム内のイイ曲は残して、使えない曲はMissyを呼んだりとかなり良くなってます。

よく「アーティストにとってはアルバム内の全ての曲が大事」とは言うが、本心ではちゃんと出来の差を分かってるんだね。イイ曲が増えたので、まだAll Eyes On Meを買ってなかった人はこちらをお勧めかな。

最初に聴いた時は、「あれ、歌い直したの?」と思ってしまった。出来の悪い曲があっても方向性が統一されていたAll Eyes on Meとは違って、本作は作品自体の特徴が分散されているからかな。特に3:So Goneや6: Knock Knock。 AALIYAHが歌えばもっと上手に歌えるだろう。モニカの歌い方とあってないと思う。モニカ自身も苦労して歌ってる気がする。歌い方の幅を広げるには良かったのかな、、、

Missyが入ったおかげでアルバムは良くなったが、Tweetにでも歌って欲しかったというのはファンのコンセンサスでしょう。Monicaが歌う必要性は感じない。そんな面では5:Don't Gotta Go Homeはfeat DMXだけど、彼の声がイイ味だしてます。生き残った曲の中では、9:Ain't Gonna Cry No Moreだけは何故か合わないなぁ。

Tyreseとのデュエットの10:Go to Bed Madはかなりナイス。流石Tyreseという気分。声の説得力では彼の方に軍配です。Tyreseファンはこの1曲でこのアルバムお勧めです。彼は次回作を作るのが困難な場所にいるが、色んな人とデュエットするアルバムでいいんじゃないかな。もう彼はそのレベルのアーティストじゃん。この曲を聴いてそう確信した。

2:Get It Offは悩む。弾けるMissyがナイスな曲だけど、やっぱり主役はMissyでしょう。主催者がMissyのパーティで、モニカが歌ってるという感じ。だから本曲がBrankで、Don't Gotta Go HomeがArankかな。


アルバムは良くなったが、"All Eyes on Me"にはあったMonicaのアルバムという面はなくなった気もする。コマーシャル的な面はMissyに持ってかれて、Deepな面はTyreseに持ってかれてる気がどうしてもしちゃう・・・まあ、それが今のMonicaの現実なのだろう。どれだけぶっとんだ恋愛を潜り抜けたとしても、自らを追いこむTyreseには勝らないか、、、それはイイ事かもネ。

ジャケ写真も全体的に酷くなってる。特に冊子最後のママとの写真。All Eyes On Meでは素直な表情だが、今回はちょっと酷いぞ・・・ 

そんな意味では、まだまだMonicaは道半ば。まず、その嘘臭い表情を全部やめて欲しいです。少なくとも、ここで変に浮かび上がろうとしないで欲しい。そしたらカスカスの人間になっちゃうよ。もう1歩、自ら追いこむべき。離婚したBrandyの次回作の方が楽しみかもなぁ、、、


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