![]() |
Mary J. Blige "My Life" | |
(1994年) <A rank> ・Don't Go [M] ・Be With You [M] ・I Never Wanna Live ,,,[S] ・You Gotta Believe [S] ・My Life[S] ・I'm The Only Woman [SM] ・I Love You [MS] ・No One Else [S] ・I'm Goin' Down [SM] <B rank> ・Be Happy ・You Bring Me Joy [M] ・Mary's Joint[S] ・Mary Jane [MS] |
[2001/11] このアルバムが発売された時の反応は分りません。ずっと彼女に縁のない方向性だったので。最初に感じるのはグルーブの良さだから、バックについたプロデューサーの評価で高かったと思う。けど、やっぱり聴き込んでいく内に見えるのはMaryJ.のそのまんまのボーカリゼーション。R&Bにリアルな感覚を持ちこんだのは、やっぱり彼女のこのアルバムからなのだろう。 前半のMiddleは今でも聴ける。個人的には振られた女性が行くあて先も無く車でぐるぐる徘徊すのにピッタリだと思うが、誰の同意も得られないかも(汗 けど、どうしてもじっとしてれない位に辛い時ってあると思うな。これに付き合ってくれる友達は、本気で大切にすべきだと。 Interludeがいいんだよね、、、間に挟まれたInterlude毎に扉が一つずつ開かれる気がする。その度に逃げたくなる度数が高くなのだが。自分はこのインタルードを聴くと、その度に頭のてっぺんからジーンと来る。MaryJ.が連れて行ってくれる世界は、それによってSoulの女王になれた程にDeep。それがたまらない。 ここら辺が分らない間はあまりR&Bを語っちゃ駄目よw やっぱり「登山が趣味なら、1度は富士山」みたいなもんだね。R&B好きにとってのこのアルバムは。自分も3年以上かけて鍛えたかいがあったというもの。何よりも、どん底が生む強さを感じさせる。 |
|
I'm the Only,,,から来るねー、この感覚。光の一筋も無い闇夜に待つ女という情景はめっちゃ好きだぞ。「所詮この世に、光なんて無い。愛があるだけだ」っていうスタンスはたまらなく好き。 イキナリもうInterlude?と思った貴方は、ここで退場。こっちに余裕を与えず、ドンドン深くなります。周囲の誰も見てないぞ、MaryJ.は。 My Lifeからボーカルがバックの音を超す。MaryJ.の声が全てで、後は全部グリコのオマケの世界が展開される。気合入れていきましょう。このボーカルの時点で未来のSoul女王だよ、これは。 You Gotta Beliveも、彼女の最初の一声で決まる。これを聴くと、全身の細胞が震える。遠くでK-ci達が声をいれて入るが、K-ciはビビってる。MaryMaryと声をいれるがビビってます。「なんでこいつは怒らないんだ?」って混乱してる。この時点で別れる事を決めたのは間違い無い、「けど一体どうやったら別れさせてくれるんだ?」って困惑してる。 I Never Live,,,も怖い。滅茶苦茶怖い。Kelly Priceの1stに浸れる人も、これは怖いでしょう。現在進行形という事実がガスガス来るぞ。そのまんま大賞あげたくなる位の詞もいい。大事なのは言葉を選ぶ事じゃなくて、自然に言葉が生まれるほどの場所に行く事だという事をどうしようも無いほどに実感できる。 I don't wanna be alone So baby, let's stay together Through any kind of weather, yeahマジモンこのフレーズは来る。恐ろしいほどに来る。だから、ぜひぜひバックコーラスに参加するのをお勧め。惚れてる、純粋に惚れ抜いてる。これ以上のものがあるなら、映画だろうと何だろうと目の前持って来いと言いたくなる位。 I'm Goin' Downの出だしの音でやっと、ホットつける。水面に上がって息をできます。「ふーー」こっちも窒息する所だった。ここで一息つけましょう。次ぎはまたInterlude。「えーーまだまだ続くのぉ」と思ってはいけません。ソウル・エクスペリエンスはこんなもんじゃありません。 きたーーー、待ってましたーー。吼えるぜ!!Be With You。これがなくちゃ、駄目でしょう。Middleだからこそ詰めこめる感情。I wanna be with youでバックコーラスに参加。このレベルを出されたら、私は一生側にいます。だってねーーそんなのこの世の超常識だぜ。みろよK-ciの引きずり様、あれにはなりたくない。 という事で、遊んでる奴も遊んでない奴も男は全員聴いとけ!と言いたいが、納得してくれるかなァ。 Mary's Jointで一息つける。本当にDeepなアルバムは呼吸地点をちゃんと作っていてくれます。4分間の潜水が出来ない人はR&Bの上澄みしか見てないと言い切れる。 きたーあぁあぁ、一曲挟んでDeepが来るこの感激さ。何にも変え難い物があります。Don't Go。出だしのグルーブ最高。もちろんいきなりのバックコーラス参加。Don't leave me, leave me, leave me Don't go, don't go これは聴きこむ男の義務ですね。P2S2H2は断言します。I know you're a busy man But you don't understand How it feels to be aloneが1番来る。このフレーズが1番くる。MaryJ.全開。Best買って満足してる人は間違ってます。そこらのアホガキが歌うAloneというフレーズとの差。紙人形とアフリカ象くらいはあります。「そんなAloneは理解したくねーよ」と叫びたい気持ちをぐっと抑えれば、それだけでイイ男の階段を1歩上がれます。 I Love Youもバックトラックがナイス。このピアノ音は「先の無さ」を見事に示してる。こんな音がふと聞こえる気がした貴方、その恋愛は終わりです。可愛そうだけど、それが事実だと思うな。 ここまでついてきた人は、もうNo One Elseが創りだす余韻に浸れるね。断言できる。優しい波うち際にいる感覚かな。ってもちろんこれもDeepだけどね。 Be Happyだけはいつでも気楽に聴ける。そりゃ、この曲くらいしかシングルカットできネーよ、このアルバムは。1stはあくまでレーベルやプロデューサの手の上で踊っていたが、本アルバムは周囲が怖がってる。それでこそ女王。 |
||
このアルバムのUPが遅れたのは逃げてた訳ではありませんw 気合溜めてました。このアルバムの精神的聴きにくさに比べたら、他の人のアルバムなんて全く問題無いし、このアルバムが味あわせてくれるエクスペリエンスは最高。R&Bを好きという限り、逃げてはいけません。 この世の闇は弱さから生まれる。光りが無いというだけでは闇とは言わない。 「1歩でも逃げようとした瞬間に闇に切り替わり、自身を引きずり込む無数の手が伸びてくる」ギリギリの空間に浸れれば、この言葉を実感できるよ。これを言い切れる人生の方が46億光年倍マシだと思うな。これがホントの男の捕まえ方だと思う。どんな種類の男だろうがOK。振られようがなんだろうが、男は一生引きずる。そして後悔しつづける。断言できる。それでこそ女の勝ちだね。 今のMaryJ.はこの空間を薄めて出してる。ここでの到達地点から、下界に降りてきながら歌ってる。だから、どうせな、純粋にここに浸りましょう。けど、これを聴きこんだら女性に対する基準が絶対あがるんだよなぁ、、、。アホ男はこのアルバムと比較して、相手の女性に「俺の事大して好きじゃないじゃん」というだろう。その点で男性陣には進めていいのか分らないが。 本作を聴きこめる男性は、マクナイトの1stを聴きこめる女性みたいなもんだよ、マジモン。Tryするだけの価値はあるよ。もう二度と歌えないと本人も分ってるでしょう、赤色を付けた曲は。少しくらい下手だろうがなんだろうが、ここまで行ったMaryJ.はSoulの女王だよ。それだけのレベル。 ホントの事言うと、怖い。だからヘビロテBランクです。内容的には、そうだなぁ、、Aランクの上から2番目なのだが、怖い、毎日聴けない。これを本気で毎日聴ける男っているのかなぁ、、、めちゃくちゃ会ってみたいぞ。私は頑張って月2です。真っ暗闇の中でこのアルバムを追っかけるのは。それになぁ、、やりこむ程に「俺のこと大して好きじゃないジャン」って言っちゃうんだよなぁ、、、 このアルバムは、上の言葉以上の意味がある。それは分ってる。当たり前だよね、恋愛について歌ってるんだもん。本当は聴きこむほど、恋愛でイイ男になれるはず。けど、自分は途中から逆の道にハマッテル。それが間違ってるのは分るんだけど、未だ途中で見失った道を見つけれてない。素直に書くとそれが事実です。そろそろ本気で零から聴き直しか、、、 |
||
という事で、Mary J. Blige - "My Life"の結論です |
![]() |
Mary J. Blige "Mary" | |
(1999年) <A rank> ・The Love I Never Had ・Not Lookin [SM] ・Don't waste your time [S] ・No Happy Holidays [S] ・Memorys [S] ・I'm in Love [S] ・All that I Can Say [S] ・As [M] ・Deep Inside [S] <B rank> ・Sexy [S] |
[2001/11] 一曲目のAll that I Can Sayから強力曲。2曲目のSexyと同じく清涼感があるしね。さすが女王。エルトン・ジョンと組んだDeep Insideは周りの男性に喧嘩を吹っかける詞の内容がナイス。Deep Insideを見て欲しいという気持と押し気のある歌いっぷりとピアノの組み合せがナイス。世のエリート女性はカラオケできっと歌いたいでしょう。こっちも歌って欲しいもんですw Beautiful Onesを聴いても思うのだが、どんなフェーズの詞でもMaryJ.が歌えばMaryJ.調になる。大したもんです。I'm in Loveが赤色なのか? という意見もありそうだが、個人的に他の曲よりも深みを感じる。曲がイイとかいうのでなく、MaryJ.の気持の入り方の違いかな。恋愛初期の段階なのだが、この曲の声の表情はどう聴いても明るい未来じゃないぞ。言っちゃ悪いけど、これからの試練に立ち向かう姿が浮かぶ。だから前半の中では1番スキです。 Asの評価は高いです。この曲だけはジョージマイケルはナイス。彼の歌いだしでAランクにしていい。I'm in Loveの暗めが反転するのもナイス。ビデオクリップはイマイチだったのだが。 |
|
チャッキー・トンプソンのTimeはそこまで来ないです。Memorysはナイス。この曲を聴いて女性はクリスマスだろうが誕生日だろうが独りで過ごして欲しい。一年間独りでいる程度の覚悟は必要不可欠だと思うのだが、その決意だけで手にい入れれるモノがあると思うのだが、この意見は全然多数派にならないなぁ・・・。それにしてもMaryJ.全開の詞はやっぱりナイス。こんな自身に言い聞かせる曲でこそのMaryJ.だと思う。 2代目Soulの女王として、初代のアレサと歌ったDon't Waste,,,はナイス。もう1歩行けたと思うが、このアレサの声には何も言えません。密かにおでぶなおばあちゃんだと思っていたので、啓志氏の本にある若い頃のアレサの写真でびっくり。確かにこのアルバムのジャケット以上かもしれない《輝き》がある。大したもんです。もうちょっと昔のアレサの写真を見てみたいなぁ。 K-ciとのデュエットのNot Lookinも必聴。全く、K-ciはこのボーカルを毎回出せばイイのにねぇ。声の表情を学びたかったらこのアルバムは1000回は聴きましょう。それ位のレベルです。ホントにMaryJ.は1歩1歩怒り始めるもんなぁ。K-ciはなだめたり/怒ったり/懇願したり/逆切れしたりと多彩。この変化を全てトレース出来れば、声の表情・初段は行けますw 3:12秒でK-ciが怒りながら割って入ります。MaryJ.は怒って泣いてる。これがデッドロックです。これで終りです。全く、片方が謝ればOKなのにねぇ。K-ciはGo aheadで押し切られる。K-ciが一度真似する当たりがオモロイのだが、二度目で勝負あり。どっちが悪いかは一目瞭然。 3分後半が山場かな。4:25までで勝負がついてます。ここでのMaryJ.の畳み込みは鬼です。未練タラタラなK-ciはその後にFuuFuu〜と色気たっぷりに声をだすけど、その声に100倍返しで怒りまくるMaryJ.は完全に泣き顔でしょう。この時期でも泣くMaryJ.と素直さを見ると、やっぱり男が悪いね。くれぐれも、皆さんこんなデットロックにならないでね。最後はI know you're sorry!! この台詞を言えるだけの状態になれた事が素晴らしい。My Lifeを聴く度にそう思う。 No Happy Holidaysも歌詞がぶっ飛んでるのがR&Bらしい。「貴方に家庭があるなんて・・・」ってオイオイそんなの最初に調べろよ ってな気分なのだがなぁ。騙される女性は騙されるもんなのか、ほんとかオイ。 もちろんthe Love I never hadがTopです。女性シンガーの曲の中でこれが1番深い。最初の語りも良ければ、始まりの詞もいい。I have always wondered whyの重みは限りなくある。この言葉を心の上で重ねてた頃のMaryJ.は、答えを持ち得ない状態にいたのだろう。聴きこむP2S2H2としては、この時のMaryJ.に渡せる解答を探してる。暫定解は「負けを認めれない男から全てが始まる」だけど、あの時認めていれば自分はもうちょっとだけマシになってた。けど無理だったな・・・ |
![]() |
Mary J. Blige "No More Drama" | |
(2001年) <A rank> ・Testimony ・No more Drama [S] ・Destiny [S] ・Never Been [S] ・In the Meantime [S] ・2U ・Fliyng Away [S] ・Beautiful Day[S] <B rank> ・PMS |
[2002/11] "Family Affair"がHITするんだもんなぁ。さすが女王というべきか。Middleでも十分やっていける所を示す必要があるのは分るし、実際見事に達成してるのは流石というべきか。 ジャケットは中ジャケの指輪の写真もチープだし、CD裏の唇もなぁ。MaryJ.じゃなかったら、この時点でソッコウ棚の奥なのだが。だから、ジャケット差し替えになったのは良かったと思いマス。さすがにこの表ジャケットは無しでしょう。 いくら[No More Drama]というアルバムタイトルでもハッとする瞬間は今まで同様の絞り出す声だからなぁ。人はイキナリ別人になれないという気もする。PMSだけは悩む。この前、元歌を買って神棚行きになったのが大きい。ホントそっくりなんだよね。心情的にも。パーフェクト・カバーだもんなぁ。だから、この曲だけは何も言えません。 | |
アルバム紹介では色々文句をつけていますが、タイトル曲の"No
More Drama"はイイ曲です。MaryJ.の方向性に不満があるのでなく、もう1歩踏み込めるハズだと思っているだけです。Soulの女王になるというのは、このアルバムはリスナーへの甘えになるレベルだと思うから。彼女は「私はこれからこちらに歩いていきたい」っていう方向性に対する支持を欲していると思う。それは分る。それはもちろん支持する。けど、近い人に「私のようになっちゃ駄目よ」だけでは済ませないで欲しい。自分が望んでいるのはそれだけです。 (とまああいも変わらず書きたい放題ですが、最近やっと理解が進んだので↑のリンクの「広がるGo Ahead」を見てください) Destinyもサビの"Searchin' For My Destiny"というフレーズが頭に残る。これをたたき込む力は対したもんだよ、ホント。けど俺が聴きたいのはDestinyってのは突き詰めると何か?です。それを彼女に望んでます。Destinyを歌う女性はMaryJ.以外にもKelly Priceとかいる。けど、「Destinyって何?」その答えが欲しい。現時点で、自分の解答は「近道」。これが正解とはさすがに思えないが、今の所の暫定解です。この時点でSearchin' For My Destinyと歌うMaryJに答えを聴きたいが、この歌の中に解答は無い気もするや。 Beautiful DayやFliyng Awayとかは今までのMaryJ.には無い寛ぎがあると思う。今までは何を言っても「無理してる」と思ったもんなぁ。ここら辺の曲を上手く集めると、MaryJ.とは気付かれないセレクト集が作れると思う。今までどんなセレクト集を作っても、彼女の曲を選ぶとその時点でMaryJ色が出たもんなぁ。それは大好きなのだが、他の曲との兼ね合い的にはね。MaryJ.が1歩引いた地点で歌うというのは初めての気がする。 NeverBeenはさすがミッシーだねぇ。苦労して、そして成功を収めた女性2名ってのは絵になるや。バックのこの声はMissyだよね。いつに無く前面に色気が出て来てますが、個人的には隠れてる方がイイなぁ。全体的に後半の方がイイ曲が多い。収録数は多いアルバムだけど、もっと削り込めたと思う。そしたら4作目のような完成度に行けたかもしれないのにね。それでも前半のノリは必要だったという事か。この後半の雰囲気が今後の彼女になるなら、もちろん支持します。それだけのレベルです。 MaryJ.が歌ってる これは今まで正と負の両方の意味があったけど、そんな地点からまさしくFlying Awayしてます。もう今更どうこう言うべき話じゃないのかも。彼女をそっとすべきだと、、、これらの曲を聴くと思う。そのくせK-ciとの事を鬼のように本HPで話題にしてるけど、今更、とやかくいいたいんじゃないよ。本当の意味ではアホな男に、ある地点以上に惚れてしまったら、MaryJの通った道しかなくて、それは誰にとっても辛い。けど、それだけが解答って言いたいだけです。P2S2H2は色々断言して、色々保証するけど、これほど断言出来て保証出来る事も無い。 This is My Story, This my Song と歌えるのはまさしくMaryJの保ち続けた誇りの輝きです。生きるのに必要な誇りだけは誰にも傷つけられません。それを1番、保証するのかな?俺は。ということで、この曲がもちろんTOPです。 |