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the Isley Brothers "Eternal" | |
(2001年) <A rank> ・Eternal [S] ・If You Leave Me Now [S] ・Said Enough [SM] ・Think [S] ・Your're All I Need[S] ・Move Your Body [UM] ・Settle Down [SS] ・You Didn't See Me[S] ・Contagious [S] <B rank> ・Secret Lover[MU] ・Warm Summer Night [SM] <C rank> |
[2002/10] もちろんIsleyは大御所ですが、本作は2001年発売なので恐れ多いですが点数を。 初っ端からRaphael SaadiqのUPで始まります。やっぱりサディークは信頼できるプロデューサーだなぁ。続く2曲目はR Kellyと曲の対比もいいしね。曲の最後でChate Mooreも顔を出しますが、イイ味だしてます。歌いっぷりもロンの影響があって面白い。逆にR Kellyはいつになく素直な声だが、でしゃばってなくてOKっす。 3曲目はSlowだが明るくて、曲の連結も文句無し。4曲目のYou Deserve Betterから6曲目のSecret LoverまではSteve Huffだから飛ばしてしまう事も。長いアルバムだからなぁ、悪い訳じゃないのだが。そこまでHuffの事を目の仇にしている訳じゃないけどね。3曲の中ではミドルのSecret Loverかな。 7曲目のYou're All I Needから雰囲気が一辺。出だしのロンの声も。さすがJam&Lewisだねぇ。この時点で近年の作品よりも本作の方が上である事を実感できる。気合が入ったエレキがいい。続くSettle Downもナイス。このサビは必聴です。パンチ力大だなぁ、ホント。メロウIsleyに奥深さ。ここら辺が本作の1番のポイントですね。 タイトル曲のEternalは本気でビビった。全くなぁ、、昔の写真じゃお茶目ばっかなロンなのに。生き続けて歌い続ける事は偉大だと実感させられました。ホントの事言うと、もっと精神性が高い人を好きなんですが、生き続けて歌い続けることに勝るものは無いと実感。色々と反省してます。 この連チャンの中では1番寛ぎを感じさせるIf You Leave Me Nowも文句無し。それにしても何でJam&Lewisはこんだけ信頼関係を築けるのだろうなぁ。2曲目のChateの声も悪くないが、Said EnoughのJill Scottには勝てないなぁ。Chanteも色気ばっかの世界からネクストレベルに行く必要を感じる。 けどなぁドンドン色気を抜けるJillの色気の方が各段に上。今から此処まで伸びるのは相当の覚悟が必要だろうけど。 You Didn't See Meもイイ出来。そう思うとやっぱり前半部分は飛ばしちゃうなぁw 途中でバックコーラスで支えるパートがあるのも他と違った意匠で楽しめる。Erinie's Jamはイマイチ。エレキとかみ合ってないと思いマス。 最後のThinkはホントにびっくり。シャウター時代のIsleyか。買わなくては。 |
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the Isley Brothers "Body Kiss" | |
(2003年) <A rank> ・Prize Possesiion [S] ・What Would You Do? -Remix [U] ・Take A Ride [S] ・I Want That [SS] ・Lucky Charm [S] ・Keep it Flowin' [MU] ・What would you do? [S] ・superstar [M] <B rank> ・Busted [M] <C rank> |
[2004/07] IsleyとR Kellyの絆を示す本作。二人の声の掛け合いが多く、イイ作品に仕上がっていると思います。1:Superstarのミドルから出来がいい。バックでのR Kellyの声がナイスです。二人の声にエロさが無いのが特徴的。2:Lucky Charmから大傑作のEternalと同じレベルになってる。大御所だから木洩れ日の召喚には選ばなかったけど、Isleyのここら辺の曲は、昼にも夜にも映える深みがあると思う。 3:What would you do?が一番二人の掛け合いが味わえる。タイトル曲の4:Body Kissだけど、この曲がタイトルに選ばれたのは何故? 5:Busterdの方が上だと思う。JSは誰だか知らないのですが、いい声してる。彼女のアルバムが出てるなら聴いてみたいなぁ。 7:Keep it Flowin'もバウンスナンバーながらエロさが無くて異色。8:Prize PossessionはIsleyがいつになく力強く歌ってる。これはシャウトと言っていいんじゃないかな。本曲だけは前作:Eternalを越してるのかも。ここら辺の曲はもっと聴いてみたいです。 9:Take A Rideはアーニーのギターが満喫できる。やっぱり本作のSlowの中では一番かな。10:I Want Thatは個人的にPUSHするのがTim&Bobです。この曲だけがR Kelly作じゃない。仲いいのかな? Slow好きというのもあるし、Isleyがメインにいないと思うので、11:I Likeはパスです。12のRimexだけど、やっぱりRemixはR Kellyが一番やねぇ。自作の曲をこれだけ変えてくる作家は彼だけの気がするぞ。彼こそRemix集を作って欲しい。こちらのUPはIsleyの声が堪能できるから好きです。R Kellyの声もいい味だしてるしね。個人的にはここにアーニーのギターを入れる配慮が欲しかったが(う、望みすぎかも・・ |
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the Isley Brothers "Isley meets Bacharach" | |
(2003年) <A rank> ・Love's (Still) The Answer [SM] ・The Look Of Love [SS] ・Anyone Who had A Heart [S] ・Close To You [S] ・Count On Me [SS] ・This Guy's In Live With You [SS] ・Here I Am [S] <B rank> <C rank> |
[2004/10] このアルバムを一言で述べると「アウェイでの歌いっぷり」になる。ここまでの傑作は90'sの歌手じゃ不可能だろう。見事なお手本になってると思う。逆に「ホームでの歌いっぷり」としてはやっぱりO'JaysのFor The Loveになる。あのアルバムが全曲10点の120点満点なように、本作も全曲10点でも構わないと思っているのも事実。どれだけR&Bのコンセンサスから外れていようとも、どれだけ「高級レストランで流せるライン」なアルバムであろうとも、このロンの歌いっぷりに感銘を受けるから。 ずっとホームを作ってきた自分は、ずっとアウェイを無視してた。極論からすると「どれだけこの部屋にいて寛げるか」っていう基準で相手を探してた。それはやっぱり事実。けど、もうこれ以上、ホームに拘る歳じゃない。これからは相手のホームに飛び込んで行って、そこでちゃんと試合が出来るようにならなくちゃいけない。そんな事実は心の奥底で分かっていても、なかなか直らない。けど、本作のおかげでやっと1歩前に進めた気がするから。 そんな意味では、O'Jaysよりも本作の方が感銘度数は高いかもね。自分にとっては点数どうこうのアルバムじゃない。これまでの二作、EternalとBody Kissと同じだけの位置づけです。 |
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そんな中でも傑作はある。ロンのSoulが小さい皮袋から溢れ出す瞬間が。何よりも凄いのは、「皮袋が小さいなら 溢れ出す位に詰め込もう」と思っていない態度。そんな苦味がない。あくまでも自然体なんだよね。それこそが真のSoulだと感じる。 まずは6:The Look Of Loveです。バックの音がシンプルにまとまって過剰さが無いのが特徴。曲の終わりでのロンの盛り上がりがいい。Don't Let Goと叫んでる。7:Count On Meもピアノ一本から始まる。Bacharachがでしゃばらない曲はどれもいい。I'll be thereと歌い上げてる。とにかくロンはフレーズを叩き込む力が半端じゃないんだよなぁ。 8:This Guy's In Love With Youはちょっと明るくはねたピアノがナイス。I Need Your Loveというフレーズが印象的な曲。Close To Youが誰の歌なのか、知りません。けど、去年のGeraldよりもいい。歌の締め方が特に。10:Anyone Who Had A Heartは本作の中で一番優しく歌ってる。ここに取り上げてる全作の中でも一番じゃないかな。サビへの入り方が特に。 11:Loves (Still) The Answerが最高じゃないかな。一番リズムが効いてる。出だしのTwenty Years agoに引っ張られるのは俺だけか? テンポがあるのに哀しみに満ちていて、ロンのLoveへの総決算のような気がしてくる。このタイトルの(Still)に深い意味が込められていると思うのだが、今の自分はそこまで辿りつけてない。もっと聴きこまないとね。歌詞知りたいなぁ、ホント。12:Here I Amも祈りの度合いが多い。13: Windows of The WorldはBacharachが出てくるので、オレッチもパス。 冷静につけると70点なのだが、点数どうこうのアルバムじゃない。個人的には傑作の誉れ高いBetween the Sheetsよりも確実に上。歳を重ねた後の深みが後半曲ほど出てる。結局、「自分の人生に必要だ」と思った人のみが聴き込めばいいアルバムであって、聴き込んだ人はきっと得るものがあると思うよ。 |