![]() |
Brownstone "From the Bottom UP" | |
(1994年) <A rank> ・I Can't Tell You Why [S] ・Deeper Feelings [SM] ・If You Love Me [SM] ・Half Of You [S] ・Party Wit Me [MU] ・Grapevyne [MU] <B rank> ・Don't Cry For Me [S] ・Sometimes Dancin' [M] ・Pass the Lovin' [S] <C rank> |
[2002/12] 1曲目のParty Wit Meから力強いコーラスワークを聴かせてくれる。EnVogueの処女作は「地響きのようなコーラスワーク」と形容されていたが、それはこのBrownstoneが継いだ。間違い無く、女性パワーボーカルグループの正当な後継者。デスチャのビヨンセに彼女らのコーラスアレンジメントを任せたら、20年以上語り継がれる傑作が出来る気がする。彼女達をデビューさせたMJJレーベルは見る目がある。どれだけデビューにマイケル自身が関与していたのか謎だけど、R&Bに対する愛を感じる。 続くGrapevyneも文句無し。こっちのコーラスワークの方がガンガン重ねてくるしネ。続くIf You Love Meから穏やかな感覚だけど、後ろを支えるコーラスが厚くて、声は大人びててお薦め。ホントに伸びる声してるなぁ。 5:I can't tell you whyはホント名曲。過去のカバー曲らしいけど、イントロでこれだけ語られると、きっと元歌を聴いた後でも本曲の方が好きなままなんだと思う。この深さと自問の度合いはMaryJ.の《MyLife》に重なるモノがある。あちら程どん底じゃないけど、切なさ度数は高い。アホな男は絶対この時期に気づけないもんだけど、この後に及んでも彼に期待している女性の姿がいじらしい。そんな意味では男性陣に聴いて欲しかったりもする。 続くDon't Cry For Meもテンションが維持されてるね。Deeper Feelingsもかなりイイと思う。歌い上げてる姿が目に浮かぶ。最後のHalf of Youも、彼女らの歌の上手さが堪能できる作品。ピアノ一本でシンプルに作られてる分だけ、最後を締めるに相応しい。 冷静にみれば、曲として名曲なのは5のカバーだけかもしれない。けど、このコーラスワークの凄さだけで買う価値がある。微塵にも男に媚を売っていない態度が、何よりも素晴らしい。恋愛を横において、スキルと専門性を高めたい二十歳前後の女性に一番お薦めです。 |