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Big Jim "Commitment Episode 1" | |
(2003年) <A rank> ・Commitment [S] ・Without Your Love [MS] ・Give Me You Back [M] ・That'll be the Day [S] ・Do You Still Care [S] ・Little Sister [M] <B rank> ・Big Man [MS] ・Certainly Girl [UM] ・Bang Bang Bang [M] |
[2004/08/28] III from the Soulのリードだった彼。隠し切れない、敗れた夢へのやるせなさが底に波打ってる。デビュー当初はGerald Levertとそっくりな声質だったけど、今は独自の深みに満ちている。25歳以上なら、かなりはまるアルバム。このジャケのように、服にくるまってる彼のSoulに親近感を覚える人は、今すぐにでも買うのをお勧めです。インディーだから大手販売店で売ってるか分からないけど 誰かと一緒にいる時に流すアルバムじゃない。独りで聴くのが似合ってる。けど、「どうしたのよ、急に深夜のドライブに連れ出すなんて」「・・・」「【あぁあ、仕事でなんかあったんだわ】」「【今、口を開いたら泣き言になるから何も言えないけど、、、このままでいいとは死んでも思ってない。ここから一歩踏み出すために一緒にいたいんだ】」って伝わると思うよ。くれぐれもこういう時にグタグタ言う男や女になってはいけません。そんな意味では、このフェーズの最高傑作であるTommy Simsの作品と違って、一緒に聴けるシーンがある。それは彼の太い声から生まれてる。二人のR&B-Lifeに必須かもよ。 4:Bang Bang Bangはタイトルがちょっと面白い。このBangってどんな意味?知ってる方がいらっしゃたら教えてください。5:Do You Still Careは実質的にデュエット曲だと思う。このOUIって男?女?うーん、分からん。女性の気がするが。彼女がBig Jimの哀しみをリードしてる。だから後半(3:10〜)から泣きの色が強くなってくる。4曲目までは男気で涙を押しこんでたけれど、この曲で引っ張り出されてる。これでこそイイ女。 7:Give Me You Backもバックの音の手触りが変わるけど、底の哀しみは変わらない。これが声に任せた恋愛曲が多かった彼らの2作目と違う。最上階レストランの食事のようなDiamond in the Skyな夜も嫌いじゃないけど、このアルバムが生み出す深夜のドライブの方が好きだな。 8:Like Whatcha doin'だけはパス。彼の哀しみに寄り添った人は9:That'll be the dayで表情が変わることに気づくはず。この曲で明るさが増えてきてる。バックの女声も明るい。バックコーラスとのコラボレーションも文句なしです。やっぱりTOPは10:Commitmentかな。仕事だろうが恋愛だろうが、コミットメントを立てて守り抜くこと。それに尽きることを教えてくれるよ。大恋愛ほどcommitmentを立てて、壊れたらどれだけお互い好きでも別れましょう。そんなもんです。 アルバムを貫通する哀しみに浸れるかどうかで評価が分かれるアルバムです。 |