112

[2001/10]

どんなレーベルでも本格的に大きくしようと思ったら、男性コーラスグループは必須です。それはパフィーが主催するBad Boyでも変わらない。色々いわれている彼だが、レーベル運営能力はピカ1だと思う。自身がA&RをしてたUpTownレコードの今と比べれば一目瞭然だと思うから。Bad Boyのパブリックイメージらしくない、BoyzIIMenよりもSlowと思わせる112をデビューさせた時点で「やるなぁパフィー」と思った。これで、でしゃばり癖がなければ、言う事無しなんだがw 

Bad Boy初のボーカルグループという事で、期待の分だけ色物扱いもあって、やりにくかったと思う。けど、そんな彼らが1stと2ndで完成度の高いアルバムを仕上げた事は素晴らしいと思う。グループ外にも曲を提供するダーロンもかなりのレベル。リードの二人もかなり歌えるしね。やはりポストBoyzIIMenは彼らの手にあると思いマス。
[2004/07]

ここんとこBadBoy(パフィー)の本を読んでました。2年前に高島屋の洋書フェアで買ったけど、ずっと埃被ってたw PaffyにBiggieにMaseに全員母子家庭とは知らなかったなぁ。Paffyの父親はドラッグのディーラやってて、それで銃殺されたとのこと。

高校時代は
but I would always say to myself that I wanted to be somebody who makes history, and not selfishly, not for me. I just wated to make a chage. I didn't wat to be a person who just lived and diedと言い聞かせていたらしい。日本語では良く「食っちゃ寝」というけど、英語だとjust lived and diedというのか。けど、これまでを見れば、かなりPuffyはselfish

一番興味深かったのは、Uptownで駆け出しの頃、大学祭でのコンサートを企画して、そこで定員数以上にチケットを販売したため、コンサート後にジャム状態になって、数人が圧殺されたらしい。それでも数ヶ月の謹慎期間を経て、成功の階段を駆け上がったとのこと。なんか暗示的な気がしてしまった。

Biggieと2パックの件ではあまり踏み込んで書いてなかったので、ちょい残念。パフィーとマフィアの結びつきとかは結構知りたかったりもする。で、ちょっと驚いたのが、
Puffy learned about them form their managers and met the group in the popular nightclub 112. After singing the four teenagers, Daron,Slim,Q and Mike. he named them after the club, 112.
ってパフィーの旦那、ちょっと安直なネーミングじゃねか?!


  87 112   "112"
(1996年)
<A rank>
・Pleasure&Pain[SS]
・I Can't Belive[SS]
・Why Does[SS]
・Now That We're Done[SS]
・Throw It All Away[S]
・Can I Touch You[S]

<B rank>
・Only You[SM]
・Cupid [SS]
・I Will Be There[SS]
・Call My Name[SS]
[2001/10]

112のデビューアルバム
見ての通りslowが多い構成となっているので「アルバムを聴いても違いが分らん」という感想を持つ人もいるかもネ。けど美メロ度は高い。この頃からメンバーのDaronが曲作りに参加しているのもポイント。彼はホントいい曲を作る。グループとしては"清涼感"をウリにしているが、マッタリ系の曲も多い気がする。人によっては眠たくなるかもね。「夏に聴くとケダルイ」と友達は言ってました。周囲に貸した結果からは、結構気にいってた。

リードの声は高め。このアルバムではいい感じに"悩ましさ"や"やるせなさ"を伝えようとしていると感じる。もう1人、低目のいい声をする人がいる。それがI Can't Beliveで味わえます。Pleasure&Painは入院当時に滅茶苦茶聴いた。この全編Slowでまとめたアルバムがぴったり来たから、未だ聴くとその時の事を思い出すや。Why Doesはかなり歌詞がいいと思う。
「何故風は吹くのだろう?何故太陽は輝くのだろう?何故僕は君を愛しているのだろう?」
こんな手触りの曲はR&Bでは滅多に無いんじゃないかな。普通に流していてムードが出るアルバムだと思いマス。

輸入盤を買ったから、歌詞が全く分からなかった。けど、いい歌詞の気がした。Why Doesとかは何度か聴けば歌詞は大体わかるから。Pleasure&Painはそのフレーズにびっくりした。「君は喜びと悲しみを僕に与えた」って今までのR&Bには無かったフレーズだから。R&Bは「喜びカモン、悲しみ来るんじゃねー」の世界だからなぁ、ホント・・・。

けど、やっと歌詞を手に入れたら、歌では「Pleasure & Not Pain」だった。あれにはハメラレタと思いました。あれでまた一つR&Bの歌詞を信じなくなってしまったぞw

冬が似合うアルバムだと思いマス。BoyzIIMenのデビューアルバムは秋かな。


[2011/12]

久しぶりに本作を聴いてThrow It All AwayをB→A rankに変更しました。やっぱりこういう曲があるからこそ清涼感のあるグループだし、内省的な手触りになっている。96年当初に中学生で内省的な男の子は絶対に気に入ったんじゃないかな。BoyzIIMenとShaiの良い所が混ざり合っている。


  73 112   "Room112"
(1998年)
<A rank>
・Love you like I did [S]
・Anywhere [SM]
・Your Letter [S]
・Funny Feelings [S]

<B rank>
・Whatcha gonna do [S]
・So Much in Love/Don't Go Away
・Be With You [SM]
・Love Me [M]
<C rank>
・Someone to hold [S]
[2001/10]

二枚目のジンクスに対して、かなりのいい成績を収めたと思う。始めての人には、もちろん1stを勧めるのだけど、彼らを気に入ったら本作もお勧めです。

1stに比べると明るくなってミドル寄りが増えたと思う。グループとしての幅が出た事は好感が持てる。上手く112らしさをミドルでも出してると思いマス。そこら辺はSlowでデビューしたコーラスグループでは珍しい所だと思う。大体はミドル進出に失敗してるから。そこら辺はやっぱりダーロンの曲作りが担っているからかな。ホントの意味で、外で活躍できるプロデューサーがグループにいる事はすごいと思う。

1stと同じ様にFaith EvansをFeatしてるが、1stの曲の方が上かな。


[2010/10]
久しぶりに聴きました。一番イイ曲は間違いなくYour Are The Only Oneです。この曲は緑レベル。後ろでラフに吼えてる声がいい。この方向性こそが彼らの正しい2作目でしょう。プロデュースは方向性を間違えている。アルバムの点数は今になっても73点ぐらいだと思うし、この曲はinterludeだから左の曲目には入れない。けど、この曲こそが一番です。こういう手触りの曲を正式な曲として聴きたかった・・・。

[2011/12]
Your Letterはやっぱり赤色にします。この曲が一番1stに近いね。




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