4.0
女性サイドに立って歌ってる
[2002/02/22]

声の優しい男性アーティストで唯一グループとして紹介しておきながら、今までずっとちゃんと説明出来なかった。買った当初はパンチ力に欠ける点に気になってたものだけど、聴きつづけるうちに味が出て来た。そして優しいアーティストを探してた時に、ふっと思い浮かんだからピックアップしたけど。今までずっと上手く説明できなかったのですが、最近聴いて思う事があったので、遅れました特集コーナーです。

R&Bに女性サイドに立ってる歌は多い
これはそうなのが、そのどれもがイマイチなんだよなぁ。基本的には「女友達シュチュエーション」で、「あんな男より、俺の方がナイスだぜぃ」ってな台詞を言うか、「ドメスティック・バイオレンス」なんだよね。けど、その曲を追っかけて見えてくるのは一年後の同じ様な男の姿なんだよなぁ。どうしてもそう思ってしまう。だから、ノリとしては嫌いじゃないが、本気としては好きじゃないという気持だった。唯一認めているのはPublic Annoucementの"It's about time"だけだね。Babyfaceの"How Come How Long"はStevie Wonderも客演してし豪華なビデオクリップだったけど、相変わらず安全な所で歌っているという印象だったから。それに比べてP.A.のこの曲はリードが登場人物の1人として、マジモンの熱演が印象的なビデオクリップだった。歌だけじゃパンチ力が無いグループではあるが、あのビデオクリップはホントにいい。あれだけで買う気になったから。何がいいって

結局、暴力男の元に戻る女性
世の中はそんなもんです。何故か分らないけど、そういう事って良くあります。とまあ、そこら辺は置いておいて、R&Bで女性サイドの曲っての50%は口説く文句で、残りの50%はドメスティック・バイオレンスだと思っていたし、実際そうだった。けど、この4.0だけは違う。優しさってのはこういう事なのか!!と教えられた気分。

Mama Don't You Worry
断言するのが大好きなP2S2H2は断言しますw この曲が1番優しい。自身のMamaに捧げた曲は多い。そこら辺は素直に見習ってもいいとは思う。けど、この曲はそれ以上の広がりがあるんだよね。この曲を突き詰めて浮かんでくるのは、


初めて子供を産む女性が抱える不安
その気持を汲み取ってると、最近気付いた。私事になるが、一年前に法事で親戚連中が集まった時に、男性陣と女性陣に分れて中華食ってた。ちょうど従姉妹が子供産むって時だったのだが、「女は子供を産んで一人前」ってな台詞が聞こえてきたんだよね。誰が言ったか分らないが、その瞬間に向こうの席の従姉妹以外の全員が頷いたのを末っ子の末っ子である私は密かに見てしまった訳ですねw 「うわぁ、、これだから女の世界は怖いんだよ」と思ってしまったが。ここら辺を男が分る訳ないのだが、その瞬間の女性の不安はこの曲を聴くと何となく分った。

って、男が歌って男が聴いて笑止千万なレビューもはなはだしいが、しょうがないぞw だってさーどうせチチが干からびた婆さんが出てきて「あたしゃ、若い頃なんか空から爆弾降ってくる中、子供を産んだもんさ」って言うんだろうなぁ、、って思うもん。

という事で、出産にマジに立ち会うと因歩率が上がるとどっかで聞いた事があるから、自分は今からビビってますが、まあこの曲を鼻歌しれてればOKかな?と思う今日この頃。このHaHaHaHaに参加すればそれだけでイイ男階段3段行けた気になってます、ハイ。

かなりCoolに4.0が優しい理由を御紹介した気になってますが、女性の方でかつ、お子様がいる方なら文句のメールをぜひぜひ待ってますw

ちなみに、Can I Spend the Nightもかなり好き。Organaized Noizeのプロデュース作品は持ってないが、この曲をこれだけ気に入ったとなると、他も聴きたくなってくる。このフェーズの曲でもエロさより優しさが勝ってるのは流石だよ。What You Wanna Doも。Middleは少ないアルバムだが両方とも好きです。


それにしても、たまに思考実験しちゃうんだよなぁ、、子供を産むのがどんな経験なのかを。そういや誰かがどっかで「いつも最後はうやむやに書くんだ」って怒ってたぞw さくらももことかの出産本に対して。その気持は良く分る。男が想像できる世界じゃない。


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