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[2003/01] Tyreseの2作目"2000Watts" が発売されて幾月が経とうとしている。一年延期となって色々心配したアルバムだったが、最初の印象も落ち着いて来た。個人的にも内容がまとまりつつあるしね。結局、ファンにはたまらない2ndと言えるが、代表作が1stというのは変わらないだろう。実際、全体的な感想として、Tyreseは苦悩しているように見える。 確かにUPテンポの曲は重要。チャートアクション的には期待できないが、これが無いとコンサートは不完全燃焼に終わるから。それこそ「じじむさい」イメージが持たれてしまう。だからTyreseはインタビューでも「バラディアー」という言葉を否定しようと躍起になってた。その姿は彼っぽくなく珍しかった。彼がUPテンポの曲にどれだけ拘っているのかは良く分かった。 けど、R&BのUPの曲はシンプルなんだよねぇ、、ホント 「お馬鹿w」と言ってもいい位。ビデオクリップもそう。そこら辺は最近のUsherのHit曲を見れば一目瞭然でナイスだが。
そのノリは嫌いじゃないけど、基本的に《逆サイド》の方々には合いません。だからマクナイトもリチャードソンもSlow主体なんだよね。だって、彼らが流し目使ったらファン泣いちゃうぜ。それはTyreseにも該当してると思う。その結果、彼の2ndのUPは混乱してると思う。 グラサン掛けて、うそ臭さ振りまきながらまで、UPを歌う必要はあるの? 特に2曲目はなぁ、、その歌詞世界が混乱の極み。Tyreseの言ってる事は間違ってないが、それは確かにそうなんだが・・・ 側に来ようとする女性をけなしちゃ駄目でしょう この歌詞のように女性がブランドにハマル訳?とか考え出すとホント泥沼なんで、本サイトとしても突き詰めるのはパスですが。それにしても、何故か知らないけど、Slowで表現できる幅よりも、UPで表現できる幅の方が狭いんだよなぁ、、それをダークに広げよう?とするDalvinは密かなお気に入りだが、その方向性はマイナーなままでしょう。 だからこそTyreseはUPで表現すべき「別のモノ」を探す必要があると思う。マクナイトにしても、リチャードソンにしても、最初から「渋め」でデビューしたから、そこまでこの問いに悩む必要は無いけれど、Tyreseは道無き道を進む男だから。ホントそこら辺は応援したくなってくるぞ。1stのNobady Elseは彼が特有のはにかんだ笑顔でダンスをするビデオクリップで良かったけど、ネタがつきてしまったか、2ndでは手放しで誉めれない曲が多かった。 特に、Totalとして「少年の想い」から遠ざかったのがなぁ Tyreseは少年達の憧れであるべき。だからこそ、今回はかなりのマイナスポイント。という事で、今までR&Bで表現された事の無い(大げさだなぁ)内容のUPを作って欲しいと思う今日この頃な訳です。 (本サイトのソリューションは来週) |
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「うん、Tyrese。ボク明日の告白がんばるよ」 | ||
こういう曲がいいと思う。少年を勇気付けるUPがTyreseに似合っているのだから。1stのTell
Me Tell Meでは「君にドキドキして声かけれないよ」ってな青い事を言っていたTyreseだからこそ、二十歳を超した今は応援する側に移るべきだと。何より、別に自身が主人公の曲じゃなくてもいいんじゃないの?? 希望と勇気を与える事 それがTyreseのしたい事なのだろうから、それならそれをストレートに出せばいい。少なくとも、側に来ようとする女性をケナスより、そっちの方が100倍マシだと思う。それをR&B的UPなノリで包んだビデオクリップが見たいと思うなぁ
という事で、本サイトのソリューションは終わり。ポイントは「少年の想いを汲み取るTyrese」っす。 こう言いたい所だけど「世の中、そんなに甘くネーよ」と思ってしまう今日この頃なんだよなぁ。 <shout>それで上手く行くなら俺だってR&B聴いてるよ</shout> と皆さん思うだろうなァ、、私も思います、ハイ。それを無視してHappy Endingのビデオクリップじゃ、ちょっとなぁ、、、突き詰め甘いでしょう。それはTyrese自身が1番気付いているような気もする。 哲章氏のニュースコーナーで「TyreseがBrandyとお付き合いしている」事を知った時、びっくりしながらも妙に納得した。確かに彼の志向性的に、 周囲にいるモデル出身の美人より、 Brandyの前向きな姿勢の方が魅力的に映るだろうなぁ、、 「やっぱり彼はそんな奴なのだ」と安心したのも事実。けど、美人じゃない女性と付き合うだけじゃ足りないと感じる。 だって、もしその男の子が告白で上手く行かなかったら、何を思うかな??「明日は頑張るよ」とはならないでしょう。逆に、、 | ||
「あんたは《カッコいい》からいいよな」 | ||
告白が上手く行かなかった少年はTyreseに思うだろう。結局、どれだけ彼が伸びても、彼はこの先ずっとその重荷を背負いつづけるんだろう。1stを聴いた時点で、「今、ここまで輝いている彼も、この先無害なアイドルになっていくのか」と思ってしまった。そんなうがった見方を見事吹き飛ばした2ndは素晴らしいと思う。けど、Tyreseはこのやっかみに未だ答えてない。やっかみというよりも、ある面において事実なのだから。 結局、Wattsを背負う彼は、この先もこの言葉から逃げれない 少なくとも、あんな曲歌う暇が有ったら、こっちを向こうよTyrese。あれは誰も報われないし、何の解決にもならない。君が逃げない男というのは良く分った。2ndで「世界を救おう」というような綺麗毎の歌世界に行かなかったのは、凄く嬉しかった。確かに君はストイックに色々背負おうとしてる。 良くて「一生かけてWattsとの距離を縮めていくのか」と思っていたのに、あっさりタイトルから背負った君は凄い。何処から見ても、非のうち所が無いと思う。けど君が前に歩くほどに、無言で語られるるこの言葉も重くなると思うよ。やっぱり君はそれから逃げれない。というより、何よりも逃げたら大成しないと思ちゃう。だから、いつかTyreseは正面から向き合う必要があるのだと。 その時、Tyreseが歌う歌を聴きたい 自分にとってのTyreseの最高傑作は、この方向性を突き詰めた果てに出てくるものだと思っています。だからこそ、ヘビロテAランクは、この為に開けてあります。これが [All Is Fair In Love]という答えに包括されるかどうかも、今の自分は分ってない。素直にハリウッド人種になってれば、良かったのにね。それが1番シンプルな道だったのにね。バカだなぁ、、Tyreseは。けど、やっぱりそんな彼だからこそ好きなのかも。 裏から見れば、Brandyと別れて初めて気付く気もする。恋愛の原因は様々だけど、綺麗毎だけじゃない理由も、「好きだ」でずっと隠せるほど甘くないのも。別れた後に見える裂け目の奥に、君は何を見つけるのだろう?? What's Are We Gonna DoはTyreseの苦悩がそのまま伺える曲だと感じた。彼は恋愛のフェーズとして歌っているけど、実際は違うと思ちゃう。果たしてBrandyは彼のここまでを見据えているのだろうか?もしそれが出来るならば、一生、Tyreseと居続ける事が出来ると思うが、、、、Brandyは何を望んでいるのだろう? | ||
いつか彼は、自身の顔について泣き叫びたくなると思う。 そしてその瞬間に、《泣き叫んだ》事に《泣き叫ぶ》だろう。 そしたら本当にどん底だね。叫んだ反響音で自身の耳が壊れるくらいの底だと思う。 そこから出れる道はあるのだろうか?そこに差し込む光はあるのだろうか? それとも、君の信じる神様は「全部貴方の努力です」と言ってくれる? もしそうなら、自分もそんな世界に行きたかったなぁ、、、こおいうモノ程、突き詰めても何も生まなかった。それが当然なのかも。自分は表情だけ掴んで終わりにしたけど、Tyreseは何を掴んでくるのだろう?? |