Next
パーティ・ソングに拘って・・・
[2004/11/06]

今までずっとNextの2,3作目をUPしなかったのは、点数つけたら凄く低い点になっちゃうから。さすがに最近は60点以下はつけれない。売れないアルバムについてもRonaとかKandiとか結構書いた。だからセーブしてたけど、やっぱりNextについては書くことにする。「絶賛する」「誉める」「ちょっと誉める」「うーん・・・」ぐらいが普通の批評の幅なんだけど、10代の頃からそれが凄くイヤだった。それって楽してるよ。誉める時はピントがズレててもそこまで問題にならない。けどピントがずれた文句を言ったらそれで終わりでしょう。だからこそ色んな批評家の中で哲章さんのウエイトが高いのだから。

Nextの何が一番問題って、それは総帥KayGeeのプロデュースの方向性が単線過ぎたということ。簡単に言えば、大ヒットしたToo Closeの下に二匹目のドジョウを探しに行ってばっかりだった。そのアホさ加減。

パーティ・ソングで二作以上をモノにするには革新性が必要
こんなのマイケルやTeddyを見てれば一目瞭然の世界。そしてToo Closeに革新性は無かった。だからこそ、2,3作目はもっと違う方向性を伸ばして行くべきだったのに。なのに2作目は二番煎じのWifeyだけ。確かにこの曲はカッコよかったし、そこそこ売れた。けど処女作のI Still Love Youを継ぐ曲は育たずに、3作目も同じ方向性。で、Bestを発売して退場組に入っちゃった。。

Jaheimがいたからこそ、Nextはパーティ・ソング担当だったんだろう
それが人のタイプとしての理解に浅い事の証明だと思うな。もっとデビューシングルのButta Loveがじわじわと売れていってゴールドディスクまでなった意味を考えるべきなんだよ。僕が一番好きなのは、Butta LoveとYou Are My Highなのだから。此処には何かがある。あの頃は周囲がToo Closeに入れ込んでる中で、またオレッチは違うよ、、、ってショックだった。けど改めて聴きなおして、何故あれだけButta Loveが好きだったのかやっと分った。

ナイーブな少年に少しずつエロさが見え始めた状態
Butta Loveは、ナイーブな少年が大人になっていく、その瞬間を捉えた曲なのだ。「オイオイ大人はエロいのかい」という突っ込みは自明だから?横に置くw ナイーブなアーティストがエロさをだそうとすると、どうしてもSlow Slowになっちゃうんだよね。そんな曲も好きだけど、本曲だけは絶妙なラインを達成してる。ナイーブな曲だけど、明日に続くエロさがあるとでも言えばいいのかな? Too Closeの何がイヤって、リードのRLがKeith風のニヤついた顔なんだよね。ああいうエロさはオレッチはパス。まだLiberty Ctiyのリードのような自爆エロ?の方がいい。けど、このButta LoveではそのRLの素直な面が全開になってる。だからこそ、1stシングルに選ばれて、じわりじわりと売れていった。もう2004だけど、この絶妙感に追いついたアーティストはまだいない。

Jaheimはナイーブにはなれないんだよ。あれだけ背負ってるのだから。だから、Nextをパーティソング以外に育てても、バッティングは生じなかった。それをKay-Geeは分ってなかった。そう断言されてもしょうがないよ。哲章さんがKayGeeの曲作りの才の無さについて書いてた時、僕はそれが良く分らなかった。Jaheimやルーサが歌ってから。けど、2作目:Welcome II Nextasyを聴くと、まともなSlowが無い事が良く分る。声だけでやっていけるのはT-Lowだけだと思う。けど、彼は処女作のYou Are My Highy以上に伸びなかった。二作目以降でギラギラな魅力を見につけたのは認める。

けど、そんなの身持ちを崩すだけで出来るんだよ。。
人としての幅を広げるにも、楽な道と困難な道がある。確かに「この世に無駄は無い。全ての失敗に意味がある」ってのは納得するが、選択によって達成できる意味の大小の違いは気にした方がいい。ナイーブで声の太い人ってあまりいない。だからこそ、ずっとYou Are My Highの先に続く曲が聴きたかった。そして、T-Lowの音楽人生は間違ってた。何でこんなに怒ってるかって、3作目:The Next Episodeの10:That's My Worldなんだよね。この曲は曲としてかなりいい。なのに、彼らの身持ちを崩したような声が台無しにしてる。ちゃんと正しい道を歩いてたら、GeraldやR Kellyの名曲まで行けた。その事実が凄くむかつく。というより、自分の心の奥にNextに対する行き場の無い想いがあって、流れ出す場所を見つけれず溜まっていく。。だから、KeyGeeだけを責める気にはなれない。メンバーも悪い。彼らがどういう風に道を間違えたのか、それは知らない。知ろうとも余り思わない。ただ、この曲に見合うだけの声の表情が出ない時点で、明らかに処女作よりも下がってる。それは言い切る。

3作目はHITできるUP系の曲が無かった。だからこそ、Best盤が出て終わったのだけど。けど、よく聴くと後半のSlowはそこそこの曲が揃ってる。12:It's Okeyもそう。こんなやるせない曲なら、身持ちを崩した後の哀しみを詰めれるから、かなりの曲になってる。けど、これこそが引退に続く道なんだよ。14:All Because Of Youもライブ形式でかなりイイ。やっぱりそれだけのファンを処女作で掴まれたグループなんだね。最後の15:Freaky Manが示唆的で。自らの歌手人生に捧げた曲のような気もしてくるや。


Nextは自己を見失わずに、ちゃんと歩いていたのだろうか???
自分を見失わない人ならば、思いがけない成功が手に入っても道を誤らない。けど、Nextはやっぱり誤ってた。それはToo Closeの大ヒットにつきる。もしToo Closeが無くて、Butta LoveとI Still Love Youだけだったら、3作で退場するアーティストにはならなかっただろう。なぜ、Too Closeがあれだけヒットしたのか、それはやっぱり僕には分らないです。

それを書いてくれる人、このNextに不満大な人、両方求む。

3作目のリストに載ってない16曲目でMy Love My Loveと歌う彼らは、、、何を求めているのだろう??



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