Mariah Carey

《胸がおっきいのに悲しい顔で歌ってる》だったのに、、、

[2001/04/11]


何よりも、誰よりも、1番最初に焼きついたのが"Can't let go"を歌うマライアだった。中学の最初の頃、SonyMTVで見た。 めっちゃスタイルがいいのに、ものすごく悲しい顔で歌ってた。あのミスマッチで幼な心はあっさり陥落だった。 その後に見た、"Lave takes time"も凄かった。海岸でコートの襟立てて歌ってる。 そんなモノトーンが1番彼女に似合ってた。80'sが残るフルパーマに太眉で、 憑物のような顔してたけど、瞳だけは全てを射抜いてた。

そんなマライアは誰よりも輝いていた
なのに、、、"My All"ではバーチャルな海岸で スパニッシュ・フレーバーな男性と抱き合ってる、、、
「波打ち寄せるの海岸のモノトーン・ショット」と「非現実の海岸のドキツイ色使い」、 「別れた後の独り歩き」と「次の男」、 「奥底に秘めた瞳」と「それを失ったなれの果て」  この対比が彼女の歩んできた道の象徴だと思う。

結局、日本で売れてきた頃からおかしくなってきたんだよね。 同中じゃ誰も知らない頃からのファンとして、自分はそう断言するな。
「SONYのせいなんだよ!!」
SONYは新しくMDを作った。けどこれは音を圧縮する。だから、それでも音質が落ちない事をアピールする必要に迫られる。おや、傘下のレーベルに7オクターブを誇るアーティストがいるじゃないですか。「ほら、彼女の声をMDで聴いてもこの通り」 高校生のガキでも分るぜ、これ位。


[Music Box]を買った時に、違和感を感じた。"Hiro"とか、、上手くいえなかったけど、 最初に焼きついたマライアじゃ無かった、、、、そう思いたくなくても、どうしてもそう思っちゃった。今思えば、幸せそうな顔をするマライアに、分り易いバラードが増えた事に嫉妬してたのかも。 けど、どんどんひどくなるジャン。 もう今じゃ化け物扱い。R&Bファンを自認するほど、彼女の取り扱いに困る。 そんな状態。

Whitney Houstonとデュエットしたとき、アレ?って思った。 ビデオクリップ見かけたら久々に歌う事が楽しそうだったから。そんな表情はとっくの昔に無くなってると思っていたから。 進んで、"I still belive"はホントにいい顔してた。これが最後の輝きか、、、って感慨深げに見てたら、 あれよあれよで復活して、世はベストアルバムブームになっちゃった。

[1's]にあった。Mckightとのデュエット曲についてのコメント。

「これは、私が売れなかった時代に書き溜めた曲。この曲を聴くたびに、音楽しかなかったあの頃を思いだす」
って、、、自分は、あの頃の、マライアが大好きだった。ホント好きだった。
だって、そんな顔してたもん。めっちゃくちゃに。

美人でスタイルもいいジャン、、なんでそんな顔して歌うの?お姉さん、、
結局、彼女はその答えを、ちゃんと見せてくれなかった。 そして、もう戻って来れない地点に行っちゃった。
あの時の、幼い自分に全部をぶつけて、何にも示さないままに。


《Shout》 バカやロー、マライアのバカやロー 《/Shout》
あんなしみったれた男と結婚しないで欲しかった。"Prisoner"が好きだったのに。あそこで、宣言してたジャン、、、 男のPrisonerにならないって、、、 これからどんな曲が現れても、女性のUPはこれがNo1だと思う。歌詞も含めて。何より、その後のマライアの軌跡が物悲しくて。

マライアの1st[Mariah Carey]と2nd[Emotons]は名作だと思う。
 重いし、気の抜けないアルバムだけど、それがマライアの素直さだと、、、

確かに、  マライアの全てのアルバムを集めて追っかける事を放棄した自分はファンの資格も無いと思う。
けど、それだけ、好きだった。そして、それだけ、ショックだった。

自分が最初に買ったのは、、、擬似BESTともいえる[MTV unplugged]
あれは良かったと思う。それに、"I will be there"がデュエットなんて、言っても信じてもらえなかった。
それ位あの人(Trey Lorenz)、上手かったのにな。
[2001/08/02]

この前、新幹線に乗っていたら、隣に座った自分と同年齢っぽい女性がバックの中から大切そうにMusic Boxを取り出して聴き始めた。それをみて、「ああ、マライヤ、良かったね。 やっぱり今でも君を好きな人は多いんだね」って思った。哲章氏のニュースに オフィシャルHPに「今私は音楽をやるべきだとは思わない」という肉声を入れて、すぐにマネンジメント・サイドに削除されたというゴタゴタがあった って書いてあった。今、マライアは何をしたがっているのだろう? 

それはすごく知りたい。せっかく、1'sの後の新作を待ち焦がれていたのに、「貴方の心にレインボー」っていうどうしようもないオビとジャケットで、買えなかった。けど、今度の"Glitter"っていうタイトルはやりすぎだろうに、、、そんなのを見るたびに1stと2ndばっかり聴いてしまう。 冷静に述べれば、皆に対して手を広げたMusic Boxが1番いいのだと思う。だから隣に座った女性の気持ちは良く分かる。

けど、やっぱり自分はマライアの本質はそこに無いと思う。本当のファンなら自分から追っかけに行けよ、それも作品の中のみで。と思う。 だからアーティストの公式HPも、いわゆる伝記本もあまり興味無い。そういや、マライアの伝記本も昔発売されたと思うけど、買おうとさえ思わなかった。だって、このアルバムが有るもん。それが全てじゃん。 自身と親和性があると言えるなら、志向性が同じと思えるなら、それのみを信じるべきなのだと思うから。

2ndの"You're so Cold"を聴いて思う。前から思っていたけれど、彼女のこの実感は、、、 この時点で、彼女はそれだけの恋愛をくぐり抜けていると思う。だからこそ、1stはそんなトーンになったのだと思う。「音楽しかなかったあの頃、、」じゃなく、それだけの別れがあったのだと、そう感じた。その果てに彼女は音楽を選んだんじゃないのかな?

"The Wind"だね、絶対に。これが彼女の最高でしょう。 このシンプルな音に溢れるほどの情感がこもって、それが一歩退いた場所から、流れてくる。本当の曲はこちらに対して呼びかけてこないと思う。ただ、流れてくるのみだと。

だから、未だに自分は女性歌手には馴染めない。何処までいっても。結局、引きずってるし、好きなんだと思ってるし、いつか戻ってきてくれると信じてる。 やっぱり、異性の歌手である限り、

《Shout》ポンポン好きになったり、嫌いになったりできねーんだよ。ちくしょう《/Shout》
   
[Weekly Comment 2005/07]

最近、つとにマライアのニュースが増えてきたABC振興会だけど、こちら マライアの華やかな栄光をよそに、10歳年 上のアリソンさんの人生は栄華とは程遠い。アリソンさんは若くして結婚し、18歳の時に最初の子どもを産んだ。マライアが無名時代に、アリソンさんは売春 をしてマライヤに資金援助をしたと言われている。28歳で第2子マイケル君を産んだが、その時HIVウィルスに感染した。売春婦として生活費を稼ぎクスリ に溺れる生活で、保護施設や車の中などで暮らしていた
そんなお姉さんがいたんだ。。。スターを家族が食い物にする構図は嫌いだけど、Brandyの弟がデビューしたのも個人的にはイマイチだけど、昔に資金援 助してもらって、今あれだけ大スターになったなら、交流が無いというのは血も涙も無いと言われてもしかたないと思う。


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