Personal Lovers

[2002/07][2020/08]
出会う前から始まって、最初の感激。心の奥にあった痛みがだんだん浮かび上がって付き合っていてもお互い孤独になる。小康状態としての幸せな時はあっても、結果としては叫び、そして別れる。
それぞれの状況で唯一無二の名曲を選んだつもりだけど、この流れ自体が特殊すぎて、共感してくれる人は少ないかもしれない。それでもいい。「選んで並べただけ」といえばその通りだが、この作業自体がひとつの癒しであり、作った当時(2002.07)に感謝してます。


曲名 歌手 "収録アルバム"
コメント


Good Girl Joe "All That I am"
やっぱり最初はこの曲しかないでしょう。Topを飾るに相応しい曲調と歌詞。「きみの瞳は語らなかった、彼氏がいるとは。すてきな女性がぼくに時間をわけてくれないのはなぜ」というサビと「六月の花嫁」を思わせる曲調の組み合わせが最高。この曲が生みだす雰囲気に浸ることが出来れば、きっと恋愛の扉は開くと思う。

人生、上手く行かないことはよくあります。けど、「上手く行かない理由を、爽やかに見詰めれる事」 これはかなり大事なことだと思う。「悩まないと深みは出ない。ネチネチ悩むと何処にも行かない」もんだから。ということで、このアルバムの中でも1番大好き。彼女がいなければトコトン聴くのをお勧めです。
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[2020.08]
当時はずいぶんと勝負をかけたつもりだけど、結果としてこの曲の良さが広まってよかったです。今は完全にJoeの名曲扱いになってるね。


my Love (6 to 8) Toshi Kubota "sunshine, moonlight"
オーソドックスな恋愛曲なのだが、トコトン好きな曲。やっぱり本国に挑戦した態度から生まれたと思う。ちょんまげ2つでミッキーヘアとかしてたらしい久保田だけど、この曲は爽やかな面が詰め込まれている。サビが"My Love Baby My Love Baby My Love"とストレートな歌詞程、歌手の心情が問われると思う。その面でこの曲には最高点をつけたいです。
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oh honey Toshi Kubota "sunshine, moonlight"
もう一曲続けて久保田。やっぱりそれだけの歌手です。外側の人間だからこそ、本国で歌うだけで意味がある。たとえ恋愛であっても、「生まれた時点で決まっていた」と思えることもよくあります。けど足りないこと自体も、突き詰めればこれだけの魅力になります。そんな想いもこめて、特別に2曲をセレクトしました。
(同じジャケもつまらないので、同アルバム内のJust tow of usの画像を載せておきますね。この横顔はホントいい顔だなぁ)
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[2020.08]
久保田の恋愛曲の最高峰はこの2曲だと思ってる。


Thinking of You LV "how long"
このアルバムの中からこの曲をセレクトする人もあまりいないと思うが、個人的に1番気に入っている曲。何の変哲もない曲なのだが、何故か大好き。タイトルの通り、単に「君のことを考えてる」という曲なのだが、何かが違うと感じる。このフェーズが出ることは滅多にないけど、このフェーズが出たときが1番相手が幸せそうな顔をすると思う。
「言葉は通り道であって、その上を想いが伝わっていく」 
それをダイレクトに実感させてくれる気がするや。
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[2020.08]
2002年当時「このselect集の流れで聴いて、やっとこの曲の良さが分かりました」とメールを貰った。恋とか愛とか色んなものをそぎ落としてThinking of Youだけになる。「一人のときは何をしてるの?」「君のことを考えてる」この言葉の重さ。この曲と同じトーンでいえるかどうか。


I'm Not Ready Keith Sweat "Still in the Game"
歌詞的には一気にHモードなのだが、心情的にはやはりここに位置するのが適切と思われる曲。「好き過ぎるからこそ"I'm Not Ready"」を感じさせるのが、1番Pushする理由。男もフッと1歩下がってしまう時はあります。「好き」とPushする曲は多いけど、このフェーズは本曲だけの気がするや。同じ男性として、女性に聴いて欲しかったりする曲です。
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[2020.08]
ここにこの曲を持ってくるのがやり過ぎなんだけど、不思議と連結が良くて、今は必然だと思ってる。この曲は通常のカップルからもう一段階深いところに行く扉。I'm Not Readyとをんなは多淫は同じ意味を指す。明治時代に高村光太郎が証明している。


Looking For Love R Kelly "R."
この曲が前半の山場かな。とことんDeepで、そして何より暗い。ワン・フレーズ毎に泣きを感じさせる声の表情が最高。男なんてのは最初はLoveに対して確固たるイメージを持ち得ないのだと思う。終った後に気づく。そしてLooking For Loveが始まる。それを感じさせるのが1番好きな理由です。
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[2020.08]
付き合っている時なのにこのタイトルは意味不明だと思うけど、Keith Sweatと連結して聴けば分かる。この深い地点を探して恋愛を繰り返していたことに。初めて付き合った恋人とこの状態になるカップルって1%ぐらいなのかもね。死ぬまでにこの地点を見たこと無い人も一定数いると思う。


Straight From the Heart Public Announcement "All Work, No Play"
フェーズを変える為に、同テンポながらストレートな曲をセレクト。やっぱり連結においてのメリハリは大事だから。ありそうで中々見かけないタイトルが何よりも好き。このタイトルを曲としてストレートに表現したのも。特にブリッジでの語りが好きです。

「好き」とか「愛してる」とかの言葉でなく、この言葉で想いを伝えれるようになったら絶対に上手くいくと思うな。
「俺はいつだってお前にストレートなだけだよ」
こう決めれるようになったら、もう大丈夫。
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[2020.08]
この曲はLVと対になる。Thinking of Youがこのタイトルに深化する。それが深い地点を潜り抜けてきた証明


Nothing Brandy "Full Moon"
やっと女性の歌を御紹介。テンポの遅い歌が続き過ぎたのもあるし、そろそろこのフェーズだと思うから。それまで巡り会え無かったNothingと、巡り会った後のDrive Me Crazyが重ねられているのが最高。最後もとことんDeepに呟くしね、こんな心の奥底から漏れてくる感情こそがSoulです。
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[2020.08]
ここまでの流れを女性視点から眺めるためにここにおいた。恋愛に恵まれないBrandyの本気さは一気に本質に連れて行ってくれる。


Giving You All My Love Carl Thomas "Emotional"
ちょっと前曲との連結が悪いが、フェーズ的にここに収録。電話を待つ男の気持がトコトン込められているのが大好きな理由。他でも書いているように「君が来ないのは昔ほど痛くないんだ。けどその分だけ寂しくなってしまったよ」 
ということで、25歳以下には分らない気持だと思うが、男はこうやって歳をとっていくものです。二十歳頃にどんな軌跡を描いていても、、、。最近、周囲を見まわして、より実感するなぁ。
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[2020.08]
作った当初は連結が悪いと思っていたが、そんなことはない。深い地点は良いことだけじゃない。今まで抑えてきたことが浮かび上がって、二人の間に距離を作る。付き合っているのに独りになる。その情景としてぴったり。


Butterflies Michael Jackson "Invincible"
マイケルジャクソンが歌う恋愛曲では最高じゃないかな。「空飛ぶ二羽の蝶のように愛し合いたい」というフェーズながら、「あ、君がいっちゃう、追いかけなくちゃ」という気持が込められている。それが1番大好きな理由です。所々での悲しげなファルセットがたまらない。単に二人の1番いい状態を歌いたかっただけだと思う。けど、結果としての曲には何処かに悲しさがこもってしまう。それもかな。
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[2020.08]
あくまで二人を歌っていながら、どこかに痛みがある。どちらかの浮気じゃなくて、もっと深い地点から出てくる痛み。幼い頃からパパラッチに追いかけ回されたマイケルだからこそのリアルがある。


How Do We Be Be "Love & Freedom"
ここら辺から明確に「ぼくらはどうすればいいのだろう?」というフェーズの曲です。
その思いに対して諭すように答える曲というのが好きな理由。歌詞としては処方箋を色々伝えてくれるけれど、問題の答えは二人の間にしか存在しないと思う。

だけど、この曲から感じるのは「ぼくらはどうすればいいのだろう?」という想いで相手を包む事。それさえ出来れば、少しずつ答えが見えてくる気がする。性急な答えを探さない事。「どうすればいいのだろう?」という状態だからこそ、より相手を愛せるようになる事。それを伝える声の表情がたまらない。
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[2020.08]
二人の間の穏やかな地点。いつも痛みや違和感があるわけじゃない。良いときは本当に良い。その状態をBeBeの声が表現する。


I Can't Tell You Why Brownstone "From the Bottom Up"
出だしの語りが何よりも最高な曲。「何故、私はこの人を好きなのだろう? 何故私は去っていけないのだろう? 何故私達には問題があるのだろう?」 これらの気持が重なって、「尋ねることが出来ない」というフェーズなのが、1番好きな理由。溜めるタイプの女性というのをダイレクトに伝えてくれた気がする。何度聴いても自分の死角が浮かび上がってきて痛い。
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[2020.08]
Brandyと同じで、ここまでの流れを女性視点から振り返る。つぶやくWhyが共有不可能性を示してる。ここをつきつめるとAnna's Songになるね。


Where Are We Gonna Do Dru Hill "Enter the Dru"
男のシャウトの中で1番好き。切り裂くような悲痛感がたまらない。Sisqoのクリアーな核が見えると思う。先が見えないなら、叫ぶしかない。つきつめるとそれだけが事実です。このシャウトには色々と助けられた。歌詞のフェーズは「ぼくらはどうすればいいのだろう?」だけど、このシャウトは明確な終りの寸前を思わせる。だからかな。
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[2020.08]
女性がWhyとつぶやくならば、男性は叫ぶしかない。


Mad Issues Angie Stone "Mahogany Soul"
ちょっと前曲との連結が悪い気もするが、ここに収録。ここではもう完全に終りのフェーズです。終った後で諭すように歌う彼女。重ねられたバックコーラスの哀しさが何よりも好きな理由。この曲のように、気づかなかった機会の多さを終った後で教えられる。だからかな。

「貴方は自身の問題を二人の間に転化してた」
それを何よりも非難して、そして誰よりも泣いてる。それだけを、これだけの感情で歌い上げている。
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[2020.08]
根本的には男が悪い。抱えているものがMad Issuesだから。本当は独りで解決すべきものなのに。


What Am I Gonna Do Tyrese "2000Watts"
ちょっと前曲との連結が悪い気もするが、ここに収録。What Am I Gonna DoとWhat Are We Gonna Doのフェーズの違いはものすごく重要です。「ぼくらはどうするべきなのだろう?」と、終った後に「ぼくは一体何をこの先すべきなのだろう?」なのだから。

自由になったのを喜ぼうと思っても、当然だった指針がなくなった事に、途方にくれてる。そんな面をストレートに歌っているのが1番好きな理由。
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[2020.08]
Devanteが返歌をしてくれて、やっとこの曲の価値が認められた。TyreseもBlack-TYというMad Issuesを抱えてた。あの二枚組みの最後の曲を並べて、たまに聴く。


The Love I Never Had Mary J. Blige "Mary"
最後を締める曲は絶対にこの曲しかありません。出だしの深い語りが一気に恋愛の最深部まで連れていってくれる。特に曲の最初の"I've always wondered Why"の重みがすごい。これ以上の重さには今まで1度も感じたことがないから。

他でも書いているように、Neverを認めること。それだけのことなのにね。やっぱり人生が自分のものじゃなくなった事が辛いのかな・・・未だにここら辺は明確には分ってません。ただ、それを重ねていくのが本当の答えかも、と最近思い始めてる。
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[2020.08]
最後はこの曲しかない。女性はずっとWhyを重ねて、Neverで締める。それが正しい歩み。
2020.08
最後を女性曲で締めているのは、男性の締め方は分かってないから。分かってるならこんな選曲集は作ってない。けど、これを作ることで何か見えてきたものがあるのも事実。今はプレイリストの時代だから、皆さんも振り返って作ってみると、その軌跡が人生に生じた意味が本当の所で見えてくると思います。

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