Marc Nelson
"Chocolate Mood"
ナイーブな疾走感
[2003/01/25]

もともとBoyzIIMenはこのMarc Nelsonを入れて5人という時期もあったらしい。結局、デビュー時には4人グループとなり、彼は兄弟グループのAz Yetで中心的な役割を果たしていたのは、そこそこ知られた話じゃないかな。その彼のソロデビュー作が本作です。1999年に発売されずっと気になってた。だから中古屋でやっと見つけてさっそく買いました。このジャケットの通りのナイーブな作品ですが、思った以上にテンポのある曲の出来がいい。BoyzIIMenやAz Yetが好きな人には確実にお勧めできる作品だと思います。Mario WinansやMyronといったB級ナイーブ男性シンガー(こんなこと言っていいのかしらん)の作品の中では頭一つ飛び抜けてると思う。

夜の独りのドライブにこれほど合う作品も少ない
これが一番素直な感想。って、「夜に独りでドライブするんかよ」と突っ込まれると困るのですが、「今更会いに行っても自体は好転しないと分かっていても、かけつけなくちゃ行けない時」に車の中で流すアルバムとしては最高!!と個人的に思います。ってまあ、そんな時も滅多にないのは事実だが、人生にこのアルバムだけしか流せないような状況は存在すると、ナイーブ派の男の人には断言出来ます。

このジャケットは全身コーナーに追加していいと思う。極一部の人にしか受けないジャケットであるのは確かだが、個人的には嫌いなポーズじゃないぞw なのに、タイトルがChocolate Mood。このちぐはぐ感で、結局買わなかった。バカだなー、まったくずれてるじゃん。タイトルをもう少しブラッシュ・アップすれば、この作品で退場にならなかったのに・・・・

ナイーブなミドルの曲って結構、作れる人がいないと思う。唯一はラファエル・サディークですが、彼の作るミドルはどれも光に満ちてる。それは凄く素晴らしいことだが、夜には自分は聴けないな。ちぐはぐ感が出てしまうと思うから。そんな点で、夜に見合うナイーブ・ミドルを作れるMarc Nelsonにはもう1歩伸びて欲しかった。って、彼をここまで誉める人もあんまりいないと思うが、中古屋チェックの価値はあると思います。

シングルカットされたミドルは、15 minutes。ビデオクリップで見たのだけど、あの頃から妙に惹かれてた。とはいっても、「えーそんな大した曲か?」って、周囲に全然伝わらなかった。けど、ナイーブさが見え隠れしてると思う。ホントだよ。ナイーブさでP2S2H2嘘つかないアルってな気分。続く、6:Time to pay、7:Too Friendlyがイイ。こっちをシングルカットするべきだったと思うほど。続く9:Tell Me Whot's Upもイイ。10:Enemies In LoveからはAz Yetと同じ感覚の世界が始まる。こちらもけっこうイケル。11:lady in my lifeは個人的にお勧め。最後のTonightはMaxwellの処女作のSlowレベルがあるんじゃないかな。

ということで、久々に個人的に来たアルバムです。本HPでPUSHして隠れ名盤へ登録したい!!とまでは、思いませんが、ナイーブ派のひそかなお気に入りには登録して欲しいレベル。そのためには、宣伝しようと思ってます。基本的にナイーブというだけでSlow10曲が持つハズもなく、誰の作品も薦めれるレベルは少ないのだが、本作だけは、ミドルの出来がいいので、全体として高いレベルだと思うから。点数つけたら90点ぐらい。それ位は気に入ってます。

海岸で砂と戯れてる男性と同じ姿勢をしてくれる女性
このジャケットのポーズに寄りそえる女性がいるなら、(R&B好きな女性には滅多にいないと思う、と喧嘩売ってますがw)、ぜひとも買ってくださいw
ということで、このアルバムを好きな人の意見を聴きたいでーーす。掲示板完成後はぜひカキコしてください

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