Toshi Kubota
"Nothing but a Love"
1.Nothing but a Love 8.Nothing but Your love
2.Masquerade 9.Sha-Ba-Da-Bu-Doo
3.Never Turn Back 10.Shame
4.Boby Bounce 11.I Just Can't Get Enough
5.Someday 12.I'ts Over
6.Till She Comes 13.Gently
7.Pu Pu
これだけ凄いとは思わなかった。純粋にR&Bアルバムとして、かなりいい。歴史に残るには、あと1歩だね。
[2001/10]

Linkの方々も取り上げられているので、一度は聴かなくちゃいけないとは常々思ってた。それでも、ずっと伸ばし伸ばしになっていましたが、今回意を決して買う事にしました。買う前に最近の「聞きホーダイ」で聞いたんだよね、まったく全部を聞かせてくれないケチなシステムだったが。タイトル曲が1曲目だし、最初の数曲は前作の批評と同じで、英語の発音に注意を傾けるあまり、歌の方がおろそかになっていると思った。だから、あまり期待してなかったんですが、SoulShockにラファエルにとプロデューサーは豪華だから、そっちを味わえばいいか、、と思って買ったんですが。

進むにつれてどんどん良くなってくるぞ。特に自作のSomedayから純度が上がる。久保田がこのレベルを出せるとは思わなかった。そりゃ中坊の頃から名前だけは知ってたけど、やっぱりニューヨークに行った後の、「○○メリーゴーランド」だけは、あの頃友達がマイク奪うようにカラオケで歌っていたから覚えてる。確かに、ノリのいい曲だった。ただ、パーティー・ジャムで全米を制する事は出来ないとは思ってたが。それに久保田に精神性を求めてもねぇ、、と思ってたし・・・。彼はこのまま、向うの雰囲気を伝えてくれる役割なのかなぁ、、とかなり穿った見方をしてました。
だから

人はその軌跡で何処までも伸びる
と実感できて、かなり嬉しかった。日本で歌いつづける限り、決して手に入れれないレベルを見せてくれる。Somedayはそれをダイレクトに伝えてくれて、、これで一気に吹っ飛んでいきました。確かにジャケ写真も、距離感が「向かい合った壁の高さ」を伝えていて好感もてる。特に中ジャケの表情はかなりマジで、これにはびっくりした。曲が進むに従って、彼も発音うんぬんの世界から解放されてくるしね。

1番いいのは、Shame。久保田の元々の持ち味と、手に入れた寛ぎの両方が混ざり合って、ホントいい味出してる。プロデューサのラファエルも見直しました(個人的には兄貴のドウェイン派)。これは久保田の到達地点として、日本のR&Bファンだけでなく、皆に聴いて欲しい一曲です。


どれだけ、バックコーラスから本気を引きだせるか?
歌手の能力を測るR&B的モノサシの1つに、これがある。ソロシンガーはバックコーラスを使って厚くするのは、もうR&Bの常識だから。だからこそ、歌手は彼らの本気を引きださなくちゃいけない。その点で、このアルバムは後半になるに従って、かなりのレベルになってる。バックで歌うアフリカン・アメリカンから本気を引きだせるようになれば、文句無しだよ。特に12とかさ。5から純度が上がって、10から最後までは良曲そろい。日本人の挑戦の最高点でなく、純粋なR&Bとしてかなりのレベルになってると思いマス。もし、全く何も知らないアフリカン・アメリカンがこれを耳にしたら、気に入るんじゃないかなァ、、って思う。「密かなお気に入り」に登録される程でしょう。聴けば伝わる、そして気に入る。彼はもう、そのレベルだよ。


後は、「聴く気にさせる」だけなんだが、、これが難しいんだよなぁ、、
Hitすればいいんだが、それが難しい。確かに、いい曲だと思うけど、Hit性を備えてるとは思えない面がある。彼の到達地点は受けとめる気持ちがリスナー側にあれば、ガンガン伝わるレベルなんだよね。ただ、それが無い人を振り向かせるレベルではない。それは、ホントに+αの世界なんだよなぁ、、現時点で、第一線のR&Bアーティストに負けない何かがあればいいんだが、それが本気難しい。Johnny Gillレベルまで激ウマなら文句無いんだが、日本人じゃ無理でしょう。K-ciレベルのシャウトも。それは、身体ベースとして、無理だと思う。じゃあ、結局、残されているのは精神性だけのような、、けど、ここには未開拓の領域があると思う。もし、これを手に入れれば、R&BチャートNo1も夢じゃないと思う。

日本人が歌う曲を聴いて、頭のてっぺんからジーンと来るとは思わなかった
そんなのは一度も望んだ事は無い。けど、このアルバムはそのレベルだよ、、、ホント自分は間違っていたと思う。けど、未だに「日本で歌いつづけてこのレベルは出ない」と思うけど。 もちろんそれが悪いとは思った事は無い。僕は、僕が揺さぶられる曲を探しているだけであって、それはR&Bに本当に多い。普通はR&Bに精神性なんて無いと思ってる。 けど、やっぱり、ホントはR&Bが1番あると思う。突き詰めれば、1番 神に祝福されるのがアフリカン・アメリカンだと思うから。それと同様に、実は大逆転のカードを持っていると思う。日本の音楽史でなく、彼らの歴史に残れるレベルとして。


「俺はR&Bが大好きで日本じゃそこそこ名も売れた。けどやっぱり本場に挑戦するべきだと思って此処に来た」という言葉に「お、いいね、その心意気 がんばれよ」って言ってくれる人には全員伝わるレベルだと思う。けど、「あほかい、日本人は日本で歌えよ、お前にR&Bの何が分かるんだよ」って言う人を振り向かせるカードが、実はあると、、、今の自分は思う。Jaheimを聴いてその感を強くしたから。
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