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| ふっとした笑顔・優しさ・存在感 | ||
| [2006/04/23] Jaheimについてあまり知らない人は先にこちらを読んでください。 Weekly Commentに書いていたように、本作の評価はそこまで高くなかった。
圧倒的な笑顔・優しさ・存在感 こうとしか言えない歌手は、この先何十年たってもJaheimだけじゃないかな。過去の偉大な歌手と比べても、笑顔や優しさの割りに危険な部分がない。それが本気で凄いと思ってる。年下の歌手という事が全く気にならないし、心の底から尊敬できるし、目標にできる。幼年時代を持ち出して言い訳してる男で、Jaheimを聴いて号泣しない奴は、、、どんな悲惨な幼年時代であっても、とっとと別れた方がいい。もうR&B女性ファンの常識でしょう。ここまで優しすぎると、不安感から生まれるドキドキが無くなって、逆にちょっと物足りなくなるんじゃないか?とまで思わせるからなぁ。信じられないレベルです。 そんな視線から見ると、この作品はガツンとした曲もなく、中途半端な気がしてた。今までの2作が凄かったから、そんなにネガティブに捉えてなかったけどね。けど、たまたま料理してる時に流してて、気づいたんだよね。 あぁ、本作は同年代の為の作品なんだ・・・ 以前に、Hitするとはどういう事かで書いたけど、Jaheimは純粋なコンセプト派だったから。男の真の優しさを知りたい男女以外には縁が無いと思ってたし、それでいいと思ってた。ただ、20-25歳ぐらいの男女にはHoustonみたいなタイプに惹かれる人もいるわけで、そんな彼らにJaheimは絶対に説得力を持ち得ないと思ってた。最近はマンガやドラマでもホストが熱いけど、ホストになろうと思ってる男の子は死んでもJaheimを聴かないでしょう。逆にHoustonにはハマルと思うんだよね。 そんなコンセプト派なJaheimだけど、今回の作品で同世代派になろうとしてる。同世代の男女全員が気に入るような幅の広さを身につけようとしてる。どれだけ彼自身が意識的にやってるのかは分らないけど、アルバム全体をそう捉えないと真の姿が見えなかった。 「音楽を聴く意味」「黒人音楽という選択」「今の時代の歌手の置かれた状況」「歌手像」「アルバムの全体像」「個々の曲について」というように、曲のレビューには明確な階層構造がある。その全てを書く必要は無いし、音楽を聴く意味とかは根源的過ぎて本人も分らないこともあるけど、意識的に突き詰めていかなくちゃいけないと思ってる。アルバムのレビューおいて、メインは当然個々の曲なのだけど、物事の価値基準は複数あるんだよね。だから、間違っている訳じゃないけれど、歌手にとってもリスナーにとっても優しくない視点ってある。今までの本作に対する視線はそうだった。前2作と比べちゃいけない訳ではないし、無意味な視点でもないけど、やっぱり優しくなかった。。 同年代に訴えかけてるというアルバムの全体像が分った後は、前よりもっともっと曲に浸れるようになってきた。もちろん今までのJaheimに無かった方向性だから、ガツンとした名曲はない。けど、全体としては今までの作品に劣らない完成度だと思う。そう思いながら何度も聴いて、やっとこの一言が浮かんできたんだよね。この作品を聴き抜くことで、きっとこの距離感、この存在感を身につけれると思うから。それは、正直に言って凄く欲しい。音楽を聴き込むというのは、こういうことの積み重ねの気もする今日この頃です。 そんな意味では、個人的にはIsley meet Bacharachに近い作品です。Jaheimのおかげで聴き込むのが凄く楽しい。久しぶりに聴きこんで幅が広がる作品だから。アルバムのレビューにおいて、曲の良し悪しよりもアルバム自体の全体像の優しさが最初に来るように、人間関係もそうなのかもね。 そんな点では、その基盤自体から見詰め直して、捉え直した事ってあまり無かった。トコトン好きか、そこまで好きじゃなかったからだろう。なんか両方とも出来ないんだよね。最初の印象がネガティブだったけど、Jaheimの3作目だからこそ、もう1歩踏み込んだ。今回のような「個別の曲の良し悪しをドラスチックに変えるような受けとめ方」については、相手がJaheimでなくても、できるようにならなくちゃね。そしたら彼の真の優しさにもう1歩近づけると思う。だから、これだけ嬉しいんだと思うよ。 |