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| 銀食器のような内省感 | ||
| [03/11/15] 場所を忘れたからちゃんと引用できないけど、哲章さんが「Babyface系のアルバムの中で一番気に入ってる」と書いていらっしゃったので、3年前くらいに買いました。けど、一回聴いてアウト。棚にしまい込んでしまいました。その後に何気なく後輩に貸したら、「俺の友達が凄く気に入ってましたよ、これ」って言われたので、一般ウケも高いのが分かった。けど、ずっと最近まで聴き込む気にはなれなかった。それはやっぱりReflacitonsという言葉の重さにつきる。内省系の単語の中では、この言葉が一番重い。なのに、この形で切り取ったことに、あの頃はどうしても納得できなかったから。 "Half Crazy"という志向性で己の居場所を見つけたMusiqだけど、そう言うならばGlenn Lewisは"Half Reflactions"だろう。 窓に半分景色が映りこんだジャケが何よりの証左。本人自身は明確な言葉に出来てないけれど、間違い無く彼はこの志向性。次回作は、このまんまのタイトルをぶつけてくればかなり期待大です。もしくは、中ジャケにあったように「水溜りに写り込んだ景色」かな。Street系を増やして、この方向性で来てくれても感激モノ。けど、こんな事を言いながらも「人の歩みはそんなに早くない」とは思う。そんな想像のあっさり上を行くTyreseが別格なのであって。 で、"Reflactions"です。内省派ってのは突き詰めれば、Bird ViewかReflactionのどちらかになるんじゃないかって思ってる。けど二人の関係性を俯瞰するようなポジションは滅多に出来る話じゃない。付き合ってる時は完全に無理だしね。終わった直後にStevieやマクナイトのレベルまで突き詰めて初めて辿りつける場所だから。じゃあ、やっぱり普段はReflactionsになるのだと思う。そしたらやっぱりGlenn Lewisを越すような作品が最低ラインだった。 全てを無慈悲に等価に映し出す鏡 「くぐもって不明瞭な像しか写せない鏡にどんな意味があるんだよ」って、ずっと思ってた。クリアに写せば絶対に早く直せると思ってた。そこに疑問の余地はみじんにもなかった。けど、やっぱり何かが足らなくて・・・ ある地点を越すと、夏の遠景のように像が揺らぎ始める。それを視線で固定しようとしたら、「合わせ鏡」の世界になっちゃう。その結果として、やってくるのは余計にいびつな形だった。 自身の問題なんてクリアに映し出すだけで直るほど単純な問題でなく、クリアに見詰める事と、直るのに要する時間の間に全く関係が無い。本作を買って3年かぁ、、、、やっとこの場所に来れました。 Reflactionsというくせに不明瞭な鏡、そこに優しさがあるや・・・ 感銘度数ではJoeのBetter Daysと同じかも。Babyface系の内省アルバムとしては、真っ先にくるのは本人の"the Days"なのはコンセンサスなのかな。けど、個人的にはBabyface本人らしすぎて、あんまり薦めない作品。強力曲はかなりナイスだが、全体的にパーソナルな作りになってるから。Az Yetも持ってるけど、あの作品は売れる色気が少ない気がする。まだMarc Nelsonのソロの方を薦めるかな。 だけれども、このアルバムはかなり広範囲に薦めれると思う。 ジャケをみると内省的なのはよく分かるのだが、あんまり明るく無い。だからセールス的には伸びたのか分からない。けど、実際のアルバムはかなり明るい曲もある。特に3:"Save It UP"と4:"Damn Thing Called Love" Babyface系のUPといえばLAが出てくる身としては、かなり以外な曲。やっぱり内省的なアルバムであっても、ミドルの出来がよくないと傑作にはならないのを痛感したなぁ。 Joeの"Better Days"がかもしだす雰囲気がちょうどイイ感じと思う人は本作も気に入ると思います。1:'Til You Do Me Rightを試聴した時点で傑作でしょう。コーラスワークがかなりいいんだよなぁ。ここまで来ると、哲章さんがおっしゃるのも「なるほどなぁ」って思う。After 7の作品としては"Taking' My Time"の方が有名なのかな。Very Bestも発売されいてるグループだけど、このアルバムは聴く価値があると思う。マクナイトよりもBabyfaceの内省感の方が好きっていう人は絶対にお勧めです。 個人的に一番諭されるのが7:"How Do You Tell The One"です。Geraldの"Closure"やAngieの"Mad Issues"並にくる。 結局さ、誰もが心の奥底では気づいているんだと思う。それを無いフリをする人と、そのままの状態で保ってる人がいる。今までは両者とも納得出来なかった。けど、保っている人は確かに周囲に優しいんだよネ。明確にする作業は色んな軋轢が生まれるし、明確になった分だけ生き難くなる。そこまで分かっていても、ずっと自分には無理だった。だけど、大事な所でこれらの名曲に出会ってきたからこそ、ここまでやってこれたんだなぁ、、、って痛感してます。 どれだけタイプが違っても、傑作は全ての人に傑作であって、、、自分の側の準備が出来たら、ちゃんと伝わるもんなんだね。 ジャケとタイトル通りの内省的なアルバム。明るい曲もあって、皆が聴けるラインを保ってる。なにより手触りが優しいんだよね。そんなReflactionは、使い込まれた銀食器が似合うと思う。CD自体もそうなんだよね。銀色の水玉?をつけて反射率を落として鈍い色にしてる。このジャケの7の部分もそうだよね。だから。 やっぱり自分はこのタイプじゃないから、この言葉以上は浮かんでこなかったです。もっといいレビューを待ってます。 このアルバムをガンガンに聴きこんで、ちょっぴりでも心と視野が広がったのが一番嬉しかったです。 |