Keith Sweat
彼は《可哀想》なのか も
[2001/04/28]


Keith Sweatは余り好きじゃなかった。1stは好きだったけど、彼が独自のスタイルを確立 していくに従って、肌に合わないモノを感じてた。特に、傑作といわれる[Keith Sweat]は。 まぁ全てのR&Bアーティストと合う訳じゃないのだから、別にとやかく思わなかったけど。 けど、Keithのファンという人達はKeithの作る曲に対してファンであっても、 Keith本人に対してファンなんだろうか?と思ってしまた。 どっかの雑誌で「彼の中でゲームは終ってない」って書いてあった。 違うと思うな、それは。


《終り》を見据えたからこその"Still in the Game"でしょ
 
Keithファンほどこのアルバムの取り扱いに困ってると思う。 それが、可哀想だと思う。このアルバムで、彼は、R Kelly並みに扉を開いてるよ。きっと、今までのKeithはCoolに判断して曲を作っていて、、、 そんな意味では、「求められるモノこそいいモノだ」っていうスタイルだったと思う。 けど、このアルバムでは自身を優先してる。独りの生な人間として歌ってる。 確かに一曲目は狙った作りだし、それ系も多少有るけど、アルバムの性格を決めているのはこれらではない。

このアルバムを聴いて、自分はKeithが好きになりました
みんなR Kellyのスタイルは認めてる。 けど、Keith Sweatの位置付けはそうじゃない。きっと、彼も分ってはいたんだろうが、、、。 結局、自分にとって今までの作品に浸れなかったのは、頭の上に回す手が見えるような気がしたから。 彼特有のニヤリとした顔して。あれ、自分はパスだな。 このアルバムが好きなのは、彼本人が回っているから。

ずっと、"I'm not ready"が好きだった。これが彼の扉の全開だし、アルバムの中でも白眉だと思っていたから。彼が自身の核を見せてると。 R Kellyの"When a woman's Fed Up"と同じく、この曲だけは絶対にシングルカット されないと思ってた。どう見ても、いままでのKeithじゃないと思ってた。その声の出てくる場所が特に。

だから、これがシングルカットされたのを知って、結構かなりにうれしかった。
だから、どうしてもビデオクリップ見たかった。
なのに、どれだけリクエスト出しても、MTVは流してくれないもん。 "Come and Get wtih me"はガンガン流すのにさ。 そりゃ、この曲がヒットしないことぐらいKeithが1番分ってるって。 それでもシングルカットしたのにね。 受けとめるべき心意気っていうのは当然として存在すると思うけどな。

「エロい」それは歌詞を見れば良く分る。けど、どうしても曲から受けない。2ndのR Kellyと一緒。こおいうのが1番混乱させる。昔から混乱してきた。そして、その結論として、自分は歌詞を選ばない。 もうずっと前にそう決めた。そしてこれは譲れないや。けど、自分が何を聴いているのか、何を持って見ているのか、 上手く言えない。上手く言えないから今までHPを書かなかった。今でももちろん言えてない。それは分ってる。 けど、いつかそこまでいけたらいいな


新しいアルバムも出たけれど、やっぱりこれが1番本人に近い位置にある。というよりも、 あれが売れなくて、そのまま一線から退場かと思ってた。けど、それは有りえなかった。それ位に大御所だしね。だけど自分にとっては、この切迫感が好きだったんだが。"Keithも最後にわがままか"と楽しかったのにね。 続きが有る事はKeithにとってどんな意味なのだろう?
次回作
[2005/07]

今さっき、あれだけ渇望してたKieth SweatのI'm Not ReadyのVCが公開されていることを教えてもらいました。めっちゃ感激です。仰る通りの大げさなシチュエーションですが、もう1歩いけるかな。
「北極?を歩くKeith→氷をハンマーで砕いて→氷の洞窟を見つけて歩いていく→奥には暖かい部屋とベットの上に女性」という内容ですが、Rapが入ってるのにもびっくりですが、数箇所ポイントが。
まず、こんな内容のくせにカラミのシーンはない。普通はこの展開なら絶対あるのがR&BのVCだからなぁ。ワンポイントです。加えて、In the Closetでも書いたけど、こういうフェーズでの男の行動は、実は自分にして欲しい事を表現してると捉える方がいいと思う。そんな点でいうと、真の Keithは氷山の奥か。井戸の底という村上春樹と同類かもね。だから凄く良かったです。まあ週末UP予定のR KellyのWhen Woman's Fed UPやIn the Closetよりもストレートじゃない。ラップ入れた時点で売りに走りすぎ。そんな意味では、もう1歩行って欲しかったが。

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