R Kelly

  71 R Kelly  "Born into the 90'S"
(1992年)
<A rank>
・She's Got That Vibe [U]
・Hey Love [M]
・Slow Dance [S]
・Dedicated' [S]
・Honey Love [S]
<B rank>
・She's Loving Me [U]
・Definition of a Hotti [U]
・I Konw What You Need [U]
[2001/10]

R Kellyの処女作です。クレジットにはPublic Annoucementもある。UPに良作が多い92年作、中古で買いまいした。SlowのR Kellyとは違った1面が伺えて、楽しい作品です。

特にShe's Got That VibeはNewJackSwingの最後の名曲じゃないかな。前後の曲もナイスだしね。1度でいいから、この頃のビデオクリップを見たいなぁ、、、ホント。捻ってないストレートさに好感が持てる。声は細いんだけどね。

Hip-Hopテイストの強いタイトル曲はパスかな。AALIYAHのBack at Once程のレベルはまだ無い。後半のSlowは結構ナイス。密かにR Kellyの曲の中で1番聴き易いと思ってます。2nd以降の様にH過ぎないし、今ほど背負ってないから、その分親しみ持てる。R Kelly的スタンスが嫌いな人でも、ここら辺は気に入ると思うよ。

「Hey,Mr DJ、ボクはこの気持ちをどうすればいいんだろう?」と始るSlow DanceはR Kellyの隠れ名曲に追加したいなぁ、、ホント。Honey LoveはR Kellyタイプの曲の原点とも思えるメロディーラインと展開をする。ファンはチェック間違い無し。Hey Loveもナイスなミドルだしなぁ。何よりR Kellyのボーカリゼーションとしては、これが最高だと思うぞ。

R Kellyにこんな時期があったことを知らない人の方が多いんだろうなぁ。やっぱり彼は悪い奴じゃないよ。って当たり前か。
R Kellyファンが中古で見つけたら、お勧め出来る内容です。


  74 R Kelly  "12 Play"
(1993年)
<A rank>
・Sadie [SS]
・It Seems Like You're Ready [SS]
・For You [SS]
・12 Play [S]
・Your Body's Callin' [S]
・Bump N' Graind [S]
<B rank>
・Summer Bunnies [S]
・Sex Me [S]
[2001/10]

R Kellyの2ndです。確かに歌詞はHだけど曲調はそこまでHでもないと、幼な心に思ってた。現時点でもそう思う。今から見直すと、ビデオクリップでも頑張ってるなぁ、、グラサンが痛ましい。自分もエロエロ大魔王と思ってたけど、やっぱり捉え所の無い人だったなぁ、、、

Your Body's Callin'はRemixの方がCoolと思っちゃうが、いい曲です。個人的にお勧めなのは、It Seems Like,,,です。昔から結構好きだった。声の伸びもこっちの方があると思うから。

Homie Lover FriendとFreak Dat BodyとI Like the Crotch on You とBack to the Hood,,,は合わないんでパスっす。NewJackSwingをひきずったような[SM]の曲調だけど、そこまでの曲じゃないと思うから。

For Youはこの頃の彼のいい面が出た曲だと思う。ひっそりと収録されてたと形容されるのがSadie。確かに目立たないけど、今のR Kellyに繋がる曲であるのは確かです。ここら辺がアルバムの隠し味になったのかな?
12Playは以外と好きな曲です。

「方向性というものは誰にでも様々な種類が備わっていて(無いのもあるけど)、それをいかに伸ばしていくかがポイントなのかな」と、この曲を今聴くと、その感を強くするなぁ。今更買う必要も無い気もするが、発売当時を知る人には懐かしいアルバムであるのは確か。R Kellyの事が好きで、興味があったら、中古を見つけたら買ってみたらどうですか?かな。


  88 R Kelly  "R. Kelly"
「Play&Prayを教えてくれたアルバムです」
(1995年)
<A rank>
・Tempo Slow [SS]
・Baby,Baby,Baby,Baby,Baby [SS]
・Step in My Room [S]
・Religious Love [S]
・Trade in my life [S]
・Down Low [S]
<B rank>
・I Can't Seep Baby(If I) [S]
・Thank God It's Friday [MS]
・Be Happy [S]
・You Remind me of Something [S]

[2001/10]

全編Slowで固めたR Kellyの3rdです。買った当初は曲の違いが分らなかったものだけど、聴きこんでいると段々見えてきた。大まかに色づけすると、10曲目位までが、2ndの成功を受けての続きの路線。中途半端なMiddleを無くしてSlowに絞り込んだのはいいと思う。後半は彼自身を伺える曲が並ぶ。

You Remind,,,は笑えるほどにHな歌詞がポイント。それをこの声の表情で歌うのがR Kellyらしいと思う。基本的にエロというのは「エロい口元」で決まると思うけど、R Kellyの声にそれが無いんだよなぁ、、多分全く知らない人が聴いたら、こんな詞の内容だとは思わないよ。だってうちの親も気付かなかったしねw

Step in My Roomはお勧め曲。この曲があったから、Tempo Slowの深さが分ったしね。Baby*5はよりマッタリした曲です。Down LowはIsleyとのデュエット。このビデオクリップでIsleyを初めて見ました。「恐竜ジャン」と思ったなぁw 見た目と声のミスマッチがすごいっす。 

(If I)はシングルカットするとは思わなかったタイプの曲。このビデオクリップで彼の真の表情を見た気がする。泣き叫ぶR Kellyの上を無残にヘリコプターが飛んでいくが、イマイチ理由は謎。丁寧に曲にも音が入っているのだが、ギャグ?? 実は彼の過去の1ページに関係してるのかなぁ、、、

Thank God,,,は花金の曲。唯一のミドルテンポ。ちょっと押し気が弱い気もする。Religious Loveは個人的に好き。特にブリッジのフレーズが。Prayがあるのもね。

Tempo Slowは本HPでHeavy-Pushする曲。そこら中で言及してます、ハイ。この曲の意味が分かった時、「彼はこの先何処にも行けないかも、、、」とかなり暗い気持ちになったのを今でも覚えてる

InterludeのAs I Look into My lifeもかなり重要度高いです。こう見ると、このアルバムは最後にかなり踏みだしているのだと。「彼は何処にも行けない」と思ってた自分は、ここら辺をちゃんと分ってなかったなぁ、、反省してます。


 78点
 47点
R Kelly   "R."
(1998年)
Disk#1
<A rank>
・When A Woman's Fed Up [S]
・Etcetera[S]
・I Belive I can Fly [S]
・If I Could Turn Back,,,[S]
・One Man[S]

<B rank>
・If I'M Wit You  [M]
・Half On A Baby
・Suicide[S]
・Get Up On A Room[S]
[2001/10]

When A Woman's Fed Upは25歳を過ぎた全てのR&Bリスナーにとって必聴の曲。この一曲の存在だけでアルバムを買うのをお勧めします。それより前に出会えた人は幸せです。
EtceteraはR Kellyのエッチ系の曲の中では1番素直で寛ぎを感じさせるから大好きだなぁ。I Belive I Can FlyはR Kellyのターニングポイントとしての価値もある曲。


[2004/10]

久しぶりにR.を聴き込んでました。そりゃたまには取り出して聴いてるけど、久々にガツンと聴き込んだ。あの当時はあんまり注目してなかったけど、#1-12:Don't Put Me Outは消え入りそうな悲しい声で歌ってるのが異色。もうちょっと取り上げてもいいかも。相変わらず#2-6:2nd Kellyとか聴きこんで無いなぁ。今回も飛ばしてしまったです。
Disk#2
<A rank>
・Looking For Love [S]
・Did You Ever Think [M]
・Gotham City[S]
・Down Low Double Life[SS]

<B rank>
・Dancing With A Rich Man[S]
Looking For Loveは個人的にR Kellyの最高傑作だと思う。Did You Ever Thinkは彼の成功の物悲しさをダイレクトに伝えていてナイス。Gotham Cityも流石サントラでHITしただけの事はある出来。上のI Belive I can Flyよりも個人的に好きかな。Down Low Double Lifeは前作の延長線上だが「"いくら後悔したって始まらないよ"とおふくろが言うんだ」というフレーズが全てを象徴してるから好き。

Doncing With A Rich ManはRich Manと踊る女性に対する底の無い不信感の表現だと思う。やりすぎなレベルの曲。結局、R Kellyは「一発やって小銭を渡すのさえ、自身の崩壊に繋がる」と言ってるように感じる。このアルバムの中で1番悲惨な曲のような気がするな。
90年代の男性アーティストの作品としては、かなりの問題作なので特別ページへ

TP-2.com

 104点
 54点
R Kelly   "chocolate factory"
Disk#1 幼年時代のやり直し
(2003年)
Disk#1
<A rank>
・Step in the Name of Love Remix [M]
・Forever [S]

・You Made Me Love You [S]
・Been Around The World [MU]

・Heart of A Woman [S]
・Step in the Name of Love [SM]
・You Knock Me Out [MU]
・chocolate Factory [MS]
・Ignition [S]
<B rank>
・Shaowdown [S]
・Forever morel [S]
[2004/07]

アルバムコーナーにUPする為に1年振りに本作を聴き込んだ。R.の頃は突き詰めると全曲で彼は泣いていると思ったけど、この#1では突き詰めると全曲で幼い表情を見せている。だから「ああ、この作品はR Kellyにとっての失われた幼年時代のやり直しなんだ」と素直に思えた。

今までどれだけ彼のアルバムに合わなかった人も、本作は聴き込めると思う。それぐらいにエロも毒気もなく、幼い表情してる。ここまで出してくれたら、「だめよ」で確実に諭せるんだろうなぁ。女性陣は諭したい時はバックに流してみればいいかもね。
けど、その時に子供っぽい表情で「あっかんべー」されたら、相手の方が一枚上手やね。もう Dangerously in Love状態です。だから男性陣も聴き込んだ方がいいかもね(いかん、俺はどちらの味方なんだw

ちょっと脱線してしまいましが、それぐらいに価値のあるアルバムです。
1:chocolate factoryは最初にアルバムタイトル見た時に大丈夫かよ、、、と思ったけどイイ曲に仕上がってます。2:Step in the Name of Loveから本作が特別な事を示してる。CDショップで試聴してた時についつい「ワォ」って口に出してしまったなぁ。

3:Heart of a WomanはHalf on a Babyを幼くしたような曲。4:Been Around the WorldはDid You Ever Thinkかな。ホント一曲ごとにR.と対応関係をとれる気もするや。この声のストレート過ぎる素直さはたまらなく大好きです。

6:You Made Me Love YouはもちろんLooking for Loveです。この台詞を言えるのがイイ男の証拠。K-ciもMaryJ.にYou Made Me Love Youと言うでしょう。7:Foreverは本作で初めて出た輝き。Foreverソング集を作ったら納めなくちゃネ!! 他の緑曲よりも穏やかなのもイイ味出してます。9:Ignitionが何と対応してるかなんて、曲の最初の語りで明白すぎるぞw

12:You Knock Me Outはなんか注目しちゃいます。声が押してるからかな。13:Step in the Name of Loveは明るさにおいて最高。Step in My Roomとかと対応がとれる気もするや。あの頃はエロエロなステップ(どんなんやん)だったが、この素直なステップならば、女性はすぐに?扉を開けてくれる気もする。二人で部屋にいる時も「ねえ、なんか少しずつこっちに近づいてない?」「これがStep in the Name of Loveなんだよ♪」で通ること間違いなしです(ホントかいw

15:ShowdownはIsleyを連れてきながらも重いのが特徴。まだ歌詞を追っかけてないけど、What I Feel/Issuesに近い気もする。

Disk#2 彼の透明感
Disk#2
<A rank>
・Far More [MU]
・Heaven I Need A Hug [M]
・Loveland [SM]
・The World's Greatest [S]


<B rank>
・Raindrops [S]
・What Do I Do [S]

#2の声の表情は幼くない。逆に彼の透明感が前面に出てきてる。R Kellyに透明感だなんて、あの頃を知ってる者からすると、ほんと信じられない。けどこうとしかいいようの無い世界になっている。この6曲を好きな順に並べるだけで、リスナーらしさも出るんじゃないかな。

個人的にはこの順序です。5:Far MoreがTOPです。3:Heaven I Need A Hugはこのタイトルの曲を処女作で作っていれば、ここまで混線しなかったと感じる。だからかな。

1:LovelandはバックのDurururuの透明感が好きだから。泣き20%、透明感80%の混ざり模様も。4:The World's Greatestはアリへのリスペクトが伺えるから好きかな。



 94点
 30点
R Kelly   "Happy People"
無邪気さ
(2004年)
Disk#1
<A rank>
・The Greatest Show On Earth [S]
・Love Street [U]
・Steppin' Into Heaven [UM]

・Happy People
・Red Carpet [M]
・Love Signals [M]
・It's Your Birthday [M]
・Watherman [SM]

<B rank>
・Ladies' Night [M]
・If I Could Make The World Dance [MS]
[2005/06]

前作のChocolate Factoryで金脈を掘り当てた彼。本作もそこに固め打ちしてきた。全体として一曲と思えるほどに似ているのだけど、ポイントポイントで傑作があるから、飽きが来ない。12PlayやR.の頃を知らず、最近のR Kellyだけを聴くのもありなのかもね。無理して昔の作品を知らなくてもいいと最近思ってきた。R.を聴きこまないとここに来れない人はいるが、本作だけでも行けるのかもしれない。

2:Red Carpetの明るいミドルが昔は死んでも作れなかったタイプの曲。声の表情もちょっと幼い感覚でぴったり合ってる。これがエロソング歌ってる時にグラサンかけてまで守ってきたものなんだろう。3:Love Signalsも同じテイスト。ここら辺が前作にかなり似てる。

そのネガティブさを打ち破る4:Love Street。このUPの傑作度数が前作からの道程を表している。本曲が前半の山場です。サビでもう一段階押すのにそこに爽やかさがある。初めて聴いた時は信じられなかったです。5:Ladies' Nightはちょっと力を抜いているかな。

この曲が最高傑作だという意見に反対できる人はいるのだろうか? 7:The Greatest Show On Earthです。前作のForeverよりも推す。本曲とWhen Woman's Fed UPかLooking For Loveを聴きこめば、それだけでネクストレベルにいけると思うよ。

傑作曲の後に続ける曲はかなり難しい。その点で8:It's your birthdayはもっと無邪気さを出してて、この壁を乗り越えてる。結構びっくりした。9:Steppin' Into Heavenは緑つけます。前作のStep in the Name of Loveと同じで男の子はマスター必須。これが一緒にいる時に出せるかどうかは恋愛において天と地ほど違う。

タイトル曲のHappy PeopleはHey DJ の1st: SlowDanceに繋がる。曲の最初に同じようにDJに聞いてるからねっ。要チェックです。



ちなみに中ジャケのど真ん中の皆が踊っている絵。MarvinGayeのI Want Youのジャケを参照してる気もするが、CGタッチすぎてなんかパスかな。
Disk#2
<A rank>
・When I Think About You [S]
・I Surrender [S]
・Diary Of Me [S]

<B rank>

前作と本作のどちらがお勧めかは分らない。けど、二枚目の出来としては前作の方が好きかな。このU Saved Meの方はUPすると書いていたけど、独自にUPするまでのモノを感じなかった。1:3-Way Phone Callからそう。Kelly Price連れてきてるけど、昔の方が良かった気がする。

2:U Saved Meもそんなに来ない。R Kellyがそう思っているのは分るけど、彼の感情と曲のフォーマットが合ってない気がする。アルバム全体をもうちょっとR.の頃に近づけた方がいい気もする。音楽的に同じ皮袋にHappy PeapleとU Save Meの両方が入るのかが謎。バックコーラスでU Save Meってコーラスされると逆に引く。

「U Save Me。だから皆ありがとう」というよりも、R Kellyに「お前は救われたのだ」って語りかけてる図式が浮かんできて、あくびの方が出る。ちょっと納得いってない。歌詞世界がHappy PeaplとU Save Meで違うのだろうけど、検索してまで見ようとは思わない。

5:I Surrenderは結構いいと思う。ただHappy Peopleの方に収録できない訳は無いと思う。その点で2枚組みにする必要をあまり感じない。6:When I Think About Youはかなりイイ。U Saved Meというなら、その前に疑惑をちゃんと説明すべきだ。Sparkleと仲直りして欲しい。そちらの方が先だと思う。(とまあ自分のことじゃなかったら好き勝手言っているが) 7:Diary Of Meもナイス。アルバムの後半の方が断然いい。この歌詞なら探そうかな。8:Spiritはちょっと大味な気がするけど悪くない。


トータルとして2枚目は後ろの方ほど良くなってる。U Saved Meというフェーズじゃなくなると良くなってるから、まだ真の意味でR KellyはU Saved Meとは言えない地点にいるのかもね。

実際問題、死んでも口を聞いてくれないだろうSparkleと仲直りできないのはしょうがないと思う。AALIYAHは死んじゃったしね。けど、短いスパンで新作を作るなら、女性アーティストの総合プロデュースに再チャレンジして欲しいです。イイ曲をこの先も作り続けれるのはこの2作で十分に証明したと思うよ。TP3なんてタイトルつけるアルバム作る前にやる事が山ほどあると思ってるよ。


R Kelly "TP.3 RELOADED"


[2005/05]

あんまりRemixは好きじゃない。アルバムにおまけで収録されているRemixはどれもイマイチな気がする。元歌が名曲ほどRemixは一段落ちる。その中でも個人的に好きなのはJodeciのCome and Talk To Me。これはRemixの方が上な珍しい作品。PVもRemixの方だしね。あと、R Kellyのいくつかの作品。MaryJ.の1stのREMIXはあんまり聞いてないのでコメントできない。 R KellyのRemixは元歌を大幅に変えてくるから、別歌に分類した方がいい気もするくらい。その中でもYour body's Callingは凄い。なんと言っても歌いっぷりが熱い。R Kellyに「熱い」だなんてこの曲だけの気がしてくる。新作じゃ12playの頃に戻ると言ってるらしいが、戻るならこの熱さに戻って欲しい。けど、そ れはあり得ないかもね。この熱さは人生の一瞬なのだろう。そう思うほどの歌いっぷり。といっても、知らない人も多いと思うので、試聴できるようにしておく ことにした。こちら曲の半分を96kbpsならセーフかな

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