Javier アルバム紹介

95～点	Javier　　"Javier"
（2003年） <A rank> <B rank> <C rank>	[2004/08] 素直に言うと、悩んでいます。アルバムコーナにUPするために本作を改めて聴きながら。アルバムの点数は曲の合計点だけど、本当の順序としては逆。アルバムの点数を5点区切り位でつけて、それに対して曲を分けていく。曲数が少なくて想定点に届かないアルバムは点数に色をつける。そんなことを実はやってます。で、本作の点数は何点になるんだ？アリシアの処女作91点よりは上なのは間違いない。人間が出来てなくとも、凸凹が作る陰影を色気で押し通せる年齢だから、アリシアの方が売れてる。けど、やっぱりJavierの本作の方が上でしょう。そしたらJahiemの処女作118点とは？　個人的には同じレベル。ただ、Jaheimの方が底を潜り抜けているから。そういう意味では、ここを突き詰めると、Soulとは何かに行き着く。70年代までは明確だったのにね。80年代は改善されたから明るくなっていき、90年代はSoulが遠くなったのが寂しくてエロになった。そんなもんだよ。Soulを失った穴を恋愛関係で埋めようとした。そんな大枠で見たりしてる自分がいるのは事実。そして00年代はどうなるの？　未だに自分はそれが分からない。けど、Deepを背負ってなく、かつここまでの作品を作ってきたJavierは、聴き込むほどに、この素朴な疑問に具体的な《音楽》という実体を与えてくるのは確か。極論から言うと、「このアルバムに救われた」という人が今後どれだけ増えるかで決まる。Soulってのはそんな分かりやすさが全てなのだから。けど、本作は誰かを救うアルバムなのだろうか？？？
R&Bの男性歌手が、土下座と開き直りの両極端しかしないとすれば、Javierは違う。D'AngeloやDonnieも違うが、彼らはあくまで社会を見つめてる。Javierにはその視線を感じない。彼自身が身近に届く範囲内の世界をあるべき形にもっていこうとしてるよう。それ以上のことは考えないようにしてるのかな。そんな気もする。「40年会社を勤めあげて、妻と娘に対して文句なしの人生を過ごし、彼女達から祝福されたとしても、それは社会的には無意味」と断言している本を見たことがある。「政治家ってのは性欲も強いものだから」っていう内容の部分だったかな。ここら辺の結論は未だ自分には分からない。答えの見えない問題がそこら中に転がってる。けどね、そろそろBlack Musicはそんな時期なんだよ。90年代はMaryJ.やR Kellyとか色んな意味でぶっとんだ歌手がいたし、彼らはSoul黄金時代と比べても遜色ないレベルにあった。けど、そんな状態がこの先ずっと続く訳じゃない。もう2004年なんだから、その先を考えていかなくちゃいけない。そろそろ、明確に先を掴まえに行かないと。自分はここに来てくださってる人と一緒にSoulの再定義を考えて行きたいし、そしたらこのJavierの処女作は００年代で真っ先に聴くべき作品になる。今までで一番ストレートに書くと、こうなる。「どん底を潜り抜けてる」のがSoulだとしても、そこまでDeepじゃない境遇に生まれた人はどうするの？って思う。アホな男にわざわざ惚れ抜くって？　そんな事はしなくていい。そしたら、彼、彼女らは一体どんな道があるの？　そう考えていくと、未来のSoulの形からすれば、この作品は正反対にJaheimの処女作よりも高い点になるのかもしれない。それだけを思わせる、ジャケであるし、内容であるのは確か。彼がこの先、どれだけ伸びるのか分からない。これが最高傑作で、あと数作を作れるのか、これで退場なのかも分からない。R&Bの恋愛曲にハマった人ほど縁遠いアルバムなのは確か。D'AngeloやDonnieの才能と視線にほれ込んだ人にも遠いアルバムなのは確か。けど、何かがある。今はそれしかいえない。別に穏健に100～105点ぐらいでつければ良かったんだけどね。そう思ってたんだけど、改めて聴き直してやっぱりやめた。最近はJavier度数って考えてる。Latelyに書いた頃は自分は10点満点で0だったです。HPを一時停止したり、フィールド研修とかで客先を色々回ったりとかして、今は2ぐらいかな？って思う。なんか、そんな位置づけのアーティストになってる。別に今までのようにJahiemだけを掲げていても良かったんだけどね。けど、なんか気になっちゃってるんだよなぁ。。 Deepなアーティストほど体で分かる自分としては、未来のSoulの真の答えは分からないだろう、、、と冷静になって思う時はある。アフリカン･アメリカンの境遇が良くなっていっても、どんな国の社会にもDeepな境遇というのはあるし、そんな人たちへの事は書けたとしても。　そんな意味ではいくらR&Bを聴きこんでいるからといって、Deepじゃないことを気にする必要はない。だから自分自身をDeepと言えず、それでも本気で追っかけたい若い人がいるのなら、Javierは聴いた方がいい。それが僕が本作に対して言える最大です。だから点数は未定ということで。95点以上の何点になるかは、未来が決める 14:October Skyの先に見える光景は、、、何だろう？

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