77 the Isley Brothers  "mission to please"
(1996年)
<A rank>
・slow is the way [S]
・let's get intimate [S]

・tears [S]
・mission to please [S]
・let's lay together [S]
・floatin' on your love [M]
・can I have a kiss [S]
<B rank>
・whenever you're ready [S]
<C rank>
[2003/08]

何を隠そう初めて聴いたIsleyは本作からのシングルカット。それをスカパーのPVで見ました。豪華面子の揃ったパーティで歌う彼は確かに決まっていたが、あんまり買う気にはならなかった。だから、ずっと中古リストでしたが、見つけて買ってみたらかなり良かったです。シングルカットされなかった曲に結構ナイスなのがある。

1:floatin' on your loveから結構ナイス。プロデューサーのAngela Winbushが全体的にイイ仕事をしてると思う。次のEternalに比べると輝きに少ないが、気軽に流せるアルバムになってると思う。R Kellyが担当した3:let's lay togetherも海に歌いかけるPVでそこそこ良かった。けど、曲だけの方がいいかも。親分チックならイイのだが、マジなVCにRonaldは合わないかも。声だけ聴いて惚れてる女性は恐竜星人ぶりをみたらショックだろう(といったら怒られるかなw

4:tearsはかなりイイと思う。やっぱりエレキから入る曲の方が純度が上がるネ。5:can I have a kissや6:mission to pleaseもR Kellyがイイ仕事してます。この曲がアルバムタイトルなのはRonaldの意志なのかな。とは言っても、ちょいとだらけ気味の気もするなぁ。

そんな面では9:let's get intimateは内向的な面が伺えてナイス。タイトル通りの手触り。けど一番驚いたのは10:slow is the wayです。Keith Sweat作なのだが、本アルバムの中で一番祈りに満ちてると思う。普段のKeithのエロさがない。ううーーん、これはかなりびっくり。もっと、アルバムKeithのような曲かと思ったのにネ。確かに、この曲が最後の締めに相応しいと思う。

ちょっと全体的に個々の曲の区別が不明瞭な気がするから、80点オーバーじゃないけど、中古で見つけたらお勧めです。全部で10曲の割りには充実度は高いと思う。色付き以外は、ランクインしてない曲も含めて差が余りない。ホントに微妙な好みの違いだけだと思う。
[2005/06]

ちなみに先日緑にランクUPしたKeithプロデュース、IsleyのSlow is the Wayですが、なんであんなに惹かれるのか久々のR&B-Timeでやっと分った。あの曲はI'm Not Readyの次に位置してる。きっとKeith本人じゃ歌えなくて、Isleyに託したのだろう。だから最後に収録してあるんじゃないかな。最近、Slow Lifeが流行ってて、「Slow Life,Slow Food, Slow Sex」ってなテイストの本がOL達にHITしてるらしい(相変わらずうろ覚え率高いですが)

そのSlow Lifeムーブメントって主題歌あるのかな?
どんなムーブメントも中心地と主題歌は必要よ。そしたらもちろんこのSlow is the Wayが一番だと思う。ストレートに書くと、R&Bってのは「朝までいちゃつく」みたいに、「そんな体力ある訳ねーだろ」って突っ込みいれたくなる志向性だから。けど本曲のSlow Sex感だけは別。Swearが入ってる。その必要性はファイアーの中身が欲望なのか情熱なのかについて区別するので手一杯の女性には伝わらないかもね。(男は基本的に何も気にしてないw) けど、ShaiのZodiacを聴いて、「一年以下になる恋愛はしない」というスタンスが生み出す深みがあるなぁって感じる男女なら、この歌も気に入ると思うな。デュエット集の冒頭に書いた文章に至極同意してくれる人には絶対お勧めです。



   104 the Isley Brothers  "Eternal"
(2001年)
<A rank>
・Eternal [S]
・If You Leave Me Now [S]
・Said Enough [SM]

・Think [S]
・Your're All I Need[S]
・Move Your Body [UM]
・Settle Down [SS]
・You Didn't See Me[S]
・Contagious [S]
<B rank>
・Secret Lover[MU]
・Warm Summer Night [SM]
<C rank>
[2002/10]

もちろんIsleyは大御所ですが、本作は2001年発売なので恐れ多いですが点数を。

初っ端からRaphael SaadiqのUPで始まります。やっぱりサディークは信頼できるプロデューサーだなぁ。続く2曲目はR Kellyと曲の対比もいいしね。曲の最後でChate Mooreも顔を出しますが、イイ味だしてます。歌いっぷりもロンの影響があって面白い。逆にR Kellyはいつになく素直な声だが、でしゃばってなくてOKっす。

3曲目はSlowだが明るくて、曲の連結も文句無し。4曲目のYou Deserve Betterから6曲目のSecret LoverまではSteve Huffだから飛ばしてしまう事も。長いアルバムだからなぁ、悪い訳じゃないのだが。そこまでHuffの事を目の仇にしている訳じゃないけどね。3曲の中ではミドルのSecret Loverかな。

7曲目のYou're All I Needから雰囲気が一辺。出だしのロンの声も。さすがJam&Lewisだねぇ。この時点で近年の作品よりも本作の方が上である事を実感できる。気合が入ったエレキがいい。続くSettle Downもナイス。このサビは必聴です。パンチ力大だなぁ、ホント。メロウIsleyに奥深さ。ここら辺が本作の1番のポイントですね。

タイトル曲のEternalは本気でビビった。全くなぁ、、昔の写真じゃお茶目ばっかなロンなのに。生き続けて歌い続ける事は偉大だと実感させられました。ホントの事言うと、もっと精神性が高い人を好きなんですが、生き続けて歌い続けることに勝るものは無いと実感。色々と反省してます。

この連チャンの中では1番寛ぎを感じさせるIf You Leave Me Nowも文句無し。それにしても何でJam&Lewisはこんだけ信頼関係を築けるのだろうなぁ。2曲目のChateの声も悪くないが、Said EnoughのJill Scottには勝てないなぁ。Chanteも色気ばっかの世界からネクストレベルに行く必要を感じる。 けどなぁドンドン色気を抜けるJillの色気の方が各段に上。今から此処まで伸びるのは相当の覚悟が必要だろうけど。

You Didn't See Meもイイ出来。そう思うとやっぱり前半部分は飛ばしちゃうなぁw 途中でバックコーラスで支えるパートがあるのも他と違った意匠で楽しめる。Erinie's Jamはイマイチ。エレキとかみ合ってないと思いマス。

最後のThinkはホントにびっくり。シャウター時代のIsleyか。買わなくては。



   87 the Isley Brothers  "Body Kiss"
(2003年)
<A rank>
・Prize Possesiion [S]
・What Would You Do? -Remix [U]
・Take A Ride [S]
・I Want That [SS]
・Lucky Charm [S]
・Keep it Flowin' [MU]
・What would you do? [S]
・superstar [M]

<B rank>
・Busted [M]

<C rank>
[2004/07]

IsleyとR Kellyの絆を示す本作。二人の声の掛け合いが多く、イイ作品に仕上がっていると思います。1:Superstarのミドルから出来がいい。バックでのR Kellyの声がナイスです。二人の声にエロさが無いのが特徴的。2:Lucky Charmから大傑作のEternalと同じレベルになってる。大御所だから木洩れ日の召喚には選ばなかったけど、Isleyのここら辺の曲は、昼にも夜にも映える深みがあると思う。

3:What would you do?が一番二人の掛け合いが味わえる。タイトル曲の4:Body Kissだけど、この曲がタイトルに選ばれたのは何故? 5:Busterdの方が上だと思う。JSは誰だか知らないのですが、いい声してる。彼女のアルバムが出てるなら聴いてみたいなぁ。

7:Keep it Flowin'もバウンスナンバーながらエロさが無くて異色。8:Prize PossessionはIsleyがいつになく力強く歌ってる。これはシャウトと言っていいんじゃないかな。本曲だけは前作:Eternalを越してるのかも。ここら辺の曲はもっと聴いてみたいです。

9:Take A Rideはアーニーのギターが満喫できる。やっぱり本作のSlowの中では一番かな。10:I Want Thatは個人的にPUSHするのがTim&Bobです。この曲だけがR Kelly作じゃない。仲いいのかな? 

Slow好きというのもあるし、Isleyがメインにいないと思うので、11:I Likeはパスです。12のRimexだけど、やっぱりRemixはR Kellyが一番やねぇ。自作の曲をこれだけ変えてくる作家は彼だけの気がするぞ。彼こそRemix集を作って欲しい。こちらのUPはIsleyの声が堪能できるから好きです。R Kellyの声もいい味だしてるしね。個人的にはここにアーニーのギターを入れる配慮が欲しかったが(う、望みすぎかも・・


   70 the Isley Brothers  "Isley meets Bacharach"
(2003年)
<A rank>
・Love's (Still) The Answer [SM]
・The Look Of Love [SS]

・Anyone Who had A Heart [S]
・Close To You [S]
・Count On Me [SS]
・This Guy's In Live With You [SS]
・Here I Am [S]

<B rank>

<C rank>
[2004/10]

このアルバムを一言で述べると「アウェイでの歌いっぷり」になる。ここまでの傑作は90'sの歌手じゃ不可能だろう。見事なお手本になってると思う。逆に「ホームでの歌いっぷり」としてはやっぱりO'JaysのFor The Loveになる。あのアルバムが全曲10点の120点満点なように、本作も全曲10点でも構わないと思っているのも事実。どれだけR&Bのコンセンサスから外れていようとも、どれだけ「高級レストランで流せるライン」なアルバムであろうとも、このロンの歌いっぷりに感銘を受けるから。

ずっとホームを作ってきた自分は、ずっとアウェイを無視してた。極論からすると「どれだけこの部屋にいて寛げるか」っていう基準で相手を探してた。それはやっぱり事実。けど、もうこれ以上、ホームに拘る歳じゃない。これからは相手のホームに飛び込んで行って、そこでちゃんと試合が出来るようにならなくちゃいけない。そんな事実は心の奥底で分かっていても、なかなか直らない。けど、本作のおかげでやっと1歩前に進めた気がするから。

そんな意味では、O'Jaysよりも本作の方が感銘度数は高いかもね。自分にとっては点数どうこうのアルバムじゃない。これまでの二作、EternalとBody Kissと同じだけの位置づけです。
そんな中でも傑作はある。ロンのSoulが小さい皮袋から溢れ出す瞬間が。何よりも凄いのは、「皮袋が小さいなら 溢れ出す位に詰め込もう」と思っていない態度。そんな苦味がない。あくまでも自然体なんだよね。それこそが真のSoulだと感じる。

まずは6:The Look Of Loveです。バックの音がシンプルにまとまって過剰さが無いのが特徴。曲の終わりでのロンの盛り上がりがいい。Don't Let Goと叫んでる。7:Count On Meもピアノ一本から始まる。Bacharachがでしゃばらない曲はどれもいい。I'll be thereと歌い上げてる。とにかくロンはフレーズを叩き込む力が半端じゃないんだよなぁ。

8:This Guy's In Love With Youはちょっと明るくはねたピアノがナイス。I Need Your Loveというフレーズが印象的な曲。Close To Youが誰の歌なのか、知りません。けど、去年のGeraldよりもいい。歌の締め方が特に。10:Anyone Who Had A Heartは本作の中で一番優しく歌ってる。ここに取り上げてる全作の中でも一番じゃないかな。サビへの入り方が特に。

11:Loves (Still) The Answerが最高じゃないかな。一番リズムが効いてる。出だしのTwenty Years agoに引っ張られるのは俺だけか? テンポがあるのに哀しみに満ちていて、ロンのLoveへの総決算のような気がしてくる。このタイトルの(Still)に深い意味が込められていると思うのだが、今の自分はそこまで辿りつけてない。もっと聴きこまないとね。歌詞知りたいなぁ、ホント。12:Here I Amも祈りの度合いが多い。13: Windows of The WorldはBacharachが出てくるので、オレッチもパス。


冷静につけると70点なのだが、点数どうこうのアルバムじゃない。個人的には傑作の誉れ高いBetween the Sheetsよりも確実に上。歳を重ねた後の深みが後半曲ほど出てる。結局、「自分の人生に必要だ」と思った人のみが聴き込めばいいアルバムであって、聴き込んだ人はきっと得るものがあると思うよ。


the Isley Brothers  "baby makin' music"



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